2024年3月23日土曜日

「先(さき)んずれば人を制す」

 昨夜は「入試広報部の打ち上げ会」をミナミのスイスホテルで行った。人数は33人でメンバーの歓送迎会も兼ねている。当然理事長の招待である。実に4年ぶりの開催で大いに盛り上がった。高校966人、中学140人、合計1106人の生徒獲得に成果を上げてくれたから、全員が豊かな気持ちで料理を味わい、美酒となった。「成果を出してこそ、宴席は楽しくなる。」今朝は入試広報部の管理職を集め、令和6年度の入試広報部の基本的戦略について再確認した。「再々確認」かも知れない。飲んだ翌日に簡単でもミーティングをするのが木村流だ。これは大切な事で「さあ、今年は昨夜で終わった。今日から新年度だ!」と全員で心を一つにする儀式である。 


「先(さき)んずれば人を制す」という言葉がある。「史記」から来ている言葉だが「他人よりも先に事を行えば、有利な立場に立てると言う意味だ。「先手必勝」と同じ意味である。戦いの局面で相手よりも先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てるということで、将棋でも囲碁でも、「先手番」は相手よりも先に戦いを始め、出鼻をくじくことによって局面を有利にすることが出来る。私立高校や中学の生徒募集は「戦いそのもの」であり、一手先を読んで動くことが戦いに勝つ秘訣だ。本校の入試広報部は今日から令和6年度がスタートした。 

私自身、残っている本年度の大きな仕事は「25日の理事会・評議員会」であり、既に余裕で資料は出来ている。このような最も重要な会議の資料は絶対に人任せにしない。自らが自分の言葉で書いて資料を用意するのである。まさに「悠々と」である。作った資料の一部分を示すと下記のようなものだ。尚、理事の中の最長老でOBでもある有名な神社のN宮司様から私宛に感謝状が下された。この方は達筆で有名なお方である。嬉しい事であり、25日に披露したいと思う。 


   令和5年度補正予算(案)並びに令和6年度当初予算(案)、事業計画(案)について                               

令和5年度の最大の会計上の眼目は年初から通して「無借金経営の状況下」にあった事である。平成19年度からの浪速改革の足跡で初めての事であった。これは前年の令和4年3月15日に私学共済事業団からの融資残高の元利合計12億円を当初の15年間返済から、9年目で繰上償還出来たからである。しかし建設中の新中学校棟の建設資金の総予算は○○億円と考えているが、自己資金と事業団からの融資を考えており、令和6年秋口、△△億円程度を考えている。全ては在籍生徒数の多さによるもので、「本校教育の良さを内外に評価されている」からである。「令和6年度の当初予算は3090人の生徒数を抱え、全く問題ない予算を組めた」。必要とする全ての勘定項目を適切に組み入れ、次年度末の繰越資金は〇億円計上出来ておりキャッシュフローも全く問題は無い。ビクともしない健康体そのものである。

   教職員への給与水準の改定

  昨今の社会的状況から令和6年度から専任教職員の生活水準の維持向上の為に「賞与一時金の改定」を行う。令和6年度予算に計上した。対前年度予算対比で年間▲000万円の支出増であるが、開校100周年を寿ぎ、教職員への頑張りに応えたいと思う。

 従来 年間賞与・一時金のベース 4か月分+10万円(年末支払い)

 改定      々       5か月分+10万円(年末支払い)

  年間で1か月分の年俸水準のアップは結構大きく、今大手企業が給与アップに動いているが決して「遜色ないレベル」である。教職員、ご家族の喜ぶお顔が目に浮かぶ。これが「経営者冥利に尽きる」と言うことであろう。