2024年3月25日月曜日

令和6年度予算が決定した、「来年度も先頭に立って頑張るぞ!」

 今日は理事会・評議員会の日であった。3月理事会は中央政府や地方の行政機関と同じで令和6年度の予算(単年度予算主義)を決めないと教職員への給与支払いや学校行事も何も進めることは出来ないから極めて重要である。従って「3月理事会は予算理事会」とも言う。何しろ在籍生徒数が多いから「予算は楽々に組める」が、我々は足元だけはしっかりと見ている。固めに読み、決して浮かれた予算などではない。新中学校棟の建設資金で又私学共済事業団から融資を受けるから、この返済資金も今後は別枠で積み立てて行く必要がある。予算は満場一致で承認された。これで私は十分な資金を使い学校を高めて行ける。ます先立つものは資金であり、その根拠は在籍生徒数であり、次に少数精鋭の優秀な教職員集団である。 


しかし今日の理事会で私は「重要審議事項」としてこのアラウンドでも何回も言及して来たが「私学法の改正」について踏み込んで説明した。令和5年4月に改正私立学校法が国会にて成立し、令和7年4月に施行されることとなったが、後1年後の3月末までに諸準備を整えないといけない。大阪府私学課からは本年12月末までに進めて欲しいとの行政指導があり、もう日程に載せなければならない。この度の私立学校法改正は、相次ぐ大学法人(私立大学・短大を設置する学校法人)の不正事件を防止すること、学校法人のガバナンスを公益法人と同等のガバナンスに改善することが目的であり、その骨格が大きく変わる。 



文部科学省による今回の法改正の概要は、「執行と監視・監督の役割の明確化・分離」の考え方から、理事・理事会、監事及び評議員・評議員会の権限分配を整理し、私立学校の特性に応じた形で「建設的な協働と相互けん制」を確立とされている。従ってこの目的に沿った改正内容は多く含まれており、その一つに従来の「理事と評議員の兼職は出来ない」となった。当然かもしれない。予算を執行する理事が監視をする評議員を兼ねていては可笑しな話となろう。加えて骨太の執行部にするために「スリム化」を考える。数を減らす。まず引退したい役員からの申し出を受け、次に「出席率」がポイントとなろう。基本的に年間3回から4回の理事会・評議員会への参加は最優先事項となる。これは理事や評議員は「名誉職」ではなく、名実ともに税金の投入された機関として「完全に公的な組織」となり役員は「公人」と位置付けられたとも言える。「評議員会後の理事会」でも私は居並ぶ理事と今後の対応について進め方を少し議論した。慎重に進めなければならない。 


本法人の現任期は再来年の3月末まであるが来年の3月末で全員の辞表を取りまとめ、令和7年4月1日から新体制を組み、新たに任期3年でスタートするように「寄附行為の改正」を行う。私自身は、新体制でも理事長として先頭に立ち、この学校を発展させていく覚悟は出来ている。今日は会議に先立って新中学校棟の建設現場をご視察頂いた。目の前にドンドンと形を変えている新校舎は現役員の実績でもあり、開校100年の記念事業である。現任期の最終局面でこの校舎の竣功式を行えるのはまさに僥倖であり、秋の上棟式と竣工式は是非ともやりたいと考えている。