「益々繁盛ボトル」と言うものがある。中身は普通の日本酒や焼酎を入れる酒瓶であるが、その量は「2升5合(4500ml)」。言葉の由来は「1升×2=升升(ますます)=益々」と、「5合=半升=繁盛」をかけて「益々繁盛(益々、繁盛しますように)」という思いが込められている「祝い酒」用の大きなボトルである。確かに頂くと嬉しいもので、そのボトルの大きさから、存在感と言い、その迫力、いずれもどんなお祝いにも引けを取らないインパクトがある。私立高校にとって年度の入学者数は死活の問題であり、毎年、ご厚誼を頂いている大手ゼネコンの熊谷組さんから、新年ご挨拶時に私は頂戴致しており、恐縮しながらも「縁起物」故に頂いているのが正直なところである。従って年度の入学者が少ないと「験が悪いな」と思っていたが、今まで入学者は右肩上がりで、このように感じることは無かった。逆に「このお酒で益々繁盛して来た」と言える。まさに先客万来の状況にある。
長野県の最北、奥信濃と呼ばれる豪雪地の飯山市の酒造メーカーである田中屋酒造さんの「水尾」という大吟醸辛口で、「ここでなければ造れないものを造る」という思いのもと、土地の水、土地の米にこだわり、この地に暮らす杜氏・蔵人とともに、風土を詰め込んだ“地酒”を造り続けておられ、本当に旨い酒だ。本日私は入試広報部のS先生にこの逸品を差し上げた。毎年実績と経験を加味しながら何方かに差し上げており、今年は文句なしにS先生に決めた。先生は8年の長きに亘って高校入試の実務者として頑張って頂き、令和6年度の高校入学者は966人と大記録を打ち立ててくれた。4月からは自分が集めた新1年生を引き連れる「花の学年主任」に昇格して広報部勤務を晴れて卒業だ。今朝ほど私から感謝と慰労の言葉を述べ全管理職で拍手し今後のご活躍を祈念申し上げた。その後拡大管理職ミーティングに移り私から先頭に立って頑張ってくれた管理職に感謝の誠を捧げた。私は目の前にいる最強のメンバーを見ながら「浪速時代は続く」ことを確信した。
その後5階の中央職員室に移って全教職員による臨時の職員会議を以って校長から19日の併願点呼の最終結果を正式に説明開示し、私から中高の全容について述べた。高校全体で64クラスー2682人、中学は12クラスー408人となり総勢3090人の大規模校となったことを紹介した。これを受けて新規採用の常勤講師の先生方は24名、非常勤講師の先生は25人となった。これに加えて事務職員に1名、入試広報部に1名が加わり、新たに新しいカウンセラーの先生1名が加わった。総勢52名の教職員が仲間になり、本日は「新分掌会議」もあって新年度の準備がスタートした。時は留まることなく前に前に進んでいる。「令和6年度は今日から始まった」。