2024年3月11日月曜日

4月に向かって体温が上がってきた!

 本日は公立高校の入学試験の日であったが本校ではこの日「専願生登校日」としてこの4月の入学する専願合格生徒を集め、キックオフとする。「中学時代の友人は、今日希望の公立高校に試験に行くが自分は私立の浪速高校に行くと言う人生の分かれ目に成る日」をわざわざ選んで学校に呼ぶ。教科書手配、英国数の宿題配布、クロームブックの説明など話は盛り沢山。「いいか、今日から君たちは100年の伝統校、私立浪速の生徒だ。誇りを持って頑張れ!」と生徒に直接私が言うことは無いが、心の中ではそのように思って我々教職員は今日対応した。本日の専願者は数トータルで853人、登校して来るのは内834人でその差は浪速中学から進学する内部生で彼らは語学研修でオーストラリアに行っている。4月来年度の始まりに向かって浪速学院の体温が上がり始めた。私自身も熱くなって来た感じだ。体温が上がると、血流が良くなり身体の調子が良くなる。専願生が可愛いから、彼らを見ると目元が緩む。

 

本年度の「木村賞」を受賞したA君は超難関である防衛医科大学校に合格した。本校初めての快挙と言える。偏差値では東大、京大の医学部に継ぐ有名な医師養成機関の大学である。A君は本番として過日京都大学の医学部に挑戦したが残念ながら後一歩で及ばなかった。本人は奈良医科大学の後期に挑戦する。こちらは間違いないだろうが私としては防衛医大に進学し我が国の安全保障の砦の重要なポジションで頑張って欲しいと思うが最後は本人が決めることだ。今朝ほど進路指導部長が来て「今年の進路状況について報告」があった。昨年の国公立大学の合格者数は60人と過去新記録の数値であったが何と今年はこれを上回る勢いで来ているという。嬉しい話である。生徒は頑張ってくれているのだ。 

とにかく私は進路状況を注視し、重要視している。わざわざ私立高校に来るのは進路指導がしっかりとして充実した教科指導体制があるからである。「予備校に行かなくとも行きたい大学へ行ける」というのが本校の方針である。充実したカリキュラムと卓越した教師、ICTの完備などはその為にある。忘れていけないのは学校の教室以外に「学びを深める」為に千早赤阪村に「多聞尚学館」という宿泊教育施設を有しており、生徒は此処で学ぶことを楽しみにしている。友達と「切磋琢磨」して頑張ることは大きな学習効果を生み出す。私は極力、多聞での学習には顔を出し、生徒を激励する。この週末も高校2年生の合宿に行って「檄を飛ばした」。理事長・学院長の人生経験と学びへの姿勢に係る話は生徒のみならず教員も目を輝かし、背筋を伸ばして聞いてくれる。付き添いの先生に言わせるとその後の生徒の顔が違ってくると言う。 



3月16日と17日は新2年生となるⅡ類の理系内定者110人を連れて数学の特別セミナーに顔を出し、激励しなければならない。これで多聞行きは3週連続となる。今回は「数学2次関数、三角比」の講義である。理系にとって最も重要な単元であり進級する前にポイントを絞った指導である。こういうところが本校の面倒見の良さで素晴らしい点だと手前味噌ながら思う。付き添う数学の先生方を私は誇りにしている。