2024年3月18日月曜日

最初から最後まで良い年度だった!

 昨年は雨模様の中での修了式だったと記憶しているが令和5年度の修了式は気温が低くて寒い風を強く感じた日となった。三寒四温ではなくて四寒三温?だ。私は冒頭、修了式の修めると言う漢字から、読みはおさめるで同じだが、納める、収める、治めるとの違いを説明し、今日は3学期の終業式ではなくて令和5年度の修了式だと強調した。学業を修め、人格を陶冶し、心身ともに成長したことで「この1年を修了した」と生徒を褒め称え、「良い学校に学んでいる君たちは幸せ者だ」と述べた。 




そして私は昨年104日、文部科学省が公表した「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果に言及し具体的な数値を上げて「いじめ問題」に話を展開した。小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人(前年度244,940人)であり、前年度から54,108人(22.1%)増加し、過去最多となっており、「由々しき問題」を今や超えていると話した。テレビドラマにあったいじめで不登校になった生徒が30年後に同窓会に出ていじめた生徒と対峙する場面を語りながら「いじめる」という行為が如何に人間の心に疵を与えるか諭したのである。幸い本校では定期的な「いじめアンケート」や教員のアンテナと素早い行動が効を奏し素晴らしい結果を生み出しているが、「一寸先は闇」であり、事あるごとに私はいじめ問題に言及する。これも一助となっている筈だ。 


そして令和6年度の2学期から始まる「学校5日制」については「益々学校は楽しくなるぞ!」と声を上げて生徒を激励した。先生方と協力しあって「土曜日の有効な使い方」に知恵を出し、学校5日制導入に「成功を収めよう」と話した。(この場合は修めるではなくて収める方が正しい。)明日の公立高校の合格発表で本校の併願者が確定し、令和6年度の在籍生徒数は約3050人を変える規模の大きな学校になると話した。楽しみの多い令和6年度という新年度が来る意味の言葉に「一陽来復」があり、寒かった冬が終わり温かい木の芽が芽吹く春が来ることであり、令和6年4月8日の新年度始業式に又皆と元気で会おう話し、「豊かな春休み」を持つように激励して令和5年度の修了式を終えたのである。

それにしても私はつくづくと思う。今朝現在コロナ感染者はゼロ、インフルエンザで休んでいる生徒もゼロであり、本当に開校100年目の令和5年度は良い年度となった。「All's well that ends well.」は「終わり良ければすべて良し」という意味の英語のことわざがあり、時々私も引用するが、「本年度は最初から最後まで通して良い年度」であった。これなど「人智を超えた」ものであり、学院神社の大神様がお守り頂いているに違いない。開校100年を寿ぎ、「100年の神の助け」は本当にあったのである。来年度も謙虚にそして慎重に一歩一歩進めて参る所存だ。今日は一人「勝利の祝杯」を上げようと思う。こういう場合何時も私はビールと3人前の「餃子を喰らう」。これが実に旨い!