2024年6月22日土曜日

だからこの仕事は辞められない!

 「新中学校の詳細設計と建て方工事」が並行して順調に進んでいる。それも各ステージ段階で「心から満足」するような状態で完結し、次のステージに進むのだから如何に順調に進んでいるのかが分かる。先般は2階の職員室、校長室、エレベータ出入口周辺のメインとなるレイアウトの最終形が決まり、昨日は最上階の6階のレイアウトの議論があった。生徒の自学自習室の設計である。ここでも私は親身になって使う側の中学校の代表のT先生にアドバイスしながら話を進める。請負の南海辰村さんは当然のこと、使用者側の意見を尊重してくれるが、「教員の意見、果たしてそればかりで良いのか」との疑問をわざと呈し、議論を吹っ掛けるのは私の責任である。だからやっているのである。 

だから「良いね、それで行こう」とはならない場面が時にある。一般的に教員の性向は「囲んだ空間」「閉じこもった空間」を好む。壁を作り「占有場所」「自己ワールド」を作りたがる。これに対して私は「壁を取っ払い」「開口部を広く、広く」、「自在に部屋を模様替え」出来るように、将来あちこちに移動できるような空間が良いと哲学を有する。吹っ掛けるが決して結論はその席では出さず、「検討したら」と水を向ける。昨日も持ち越しとなった。それは学年単位の集会室の構想と音楽室の床の段差をどのように配置するかであった。特に私が拘るのは「意匠性」である。長い経験から、こういうところに時間をかけると絶対に良い建物が出来ると信じて疑わない。 

今日はあの有名な進学塾の「明光義塾」さんから中学生が65組、小学生が16組も学校見学に来られた。私立学校にとって進学塾は本当に大切なお客様であり入試広報部は徹底した準備でお迎えする。明光さんは「個別指導」では大変な実績を持たれており、受験生の「学習意欲」を高める特別なノウハウを蓄積されている。中高同時開催で高校校長と中学校長がそれぞれ別室で学校説明会を行い校内見学会を行う。昨年来の「浪速の勢い」は依然として高く、私は心強く幸せである。とにかく高校は1000人を目標に中学は150人を目標に頑張る積りだ。特に浪速中学校は新校舎が出来、来年の新1年生はこの新校舎に入るのだから「新記録の数値」を出して欲しい。今日見学に来られた明光さんからの塾生さんから果たして何名の入学者が出るのだろうか。このように想像すると楽しくてたまらない。だからこの仕事は止められないのだ。 




午後は千早赤阪村にある「多聞尚学館」に車を走らせ、「高校2年生のハイレベル英数国セミナー」に出掛け「檄を飛ばした」。国公立大学を目標にしている比較的進度の高い生徒65人を前に私は「大学進学の意味」「努力する意味」について幅広く講義したのである。教師が教え、確認テストを行い「定着度」を観るが、このレベルの生徒は自分の実力を分かっているのだが、最近の若者はいとも簡単に目標を下げ、「努力という苦しい作業」から逃げてしまう。目標とする大学のレベルを下げるのではなく、高い目標に「一所懸命」に問題を解くと言う行為に浸らせ、受験生の顔と立ち振る舞いに「ぼつぼつならなくてはいけない」と高校2年から追い込むのである。とやかく言う話でもなく北は北海道から南は沖縄まで全国の高校生が800近い国公立、私立大学を50万人が臨むことだから苦しいのは君たちだけは無いというのが何時もの私の結言である。