2024年6月8日土曜日

「御聴許」と言う言葉

 「聴許(ちょう‐きょ)」という言葉があることを初めて知った。勉強不足が恥ずかしいがこの年になって新しい言葉を知る事が出来る事は幸せな事だと考えている。意味は訴えや願いをききいれて許すことであるが、今や一般社会では余り使われない言葉である。この聴許と言う言葉が4月以来新聞やネットの記事で目にするようになった。背景は4月8日、天皇陛下から2033年秋の「式年遷宮」について伊勢神宮の久邇朝尊大宮司からの準備開始の願いに対して陛下の「御遷宮の準備が滞りなく進むことを願ふ」とのお言葉を賜ったことが聴許である。持統天皇が始められた式年遷宮は20年毎に社殿など約130棟を建て替え、7141576点の御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)(神様の調度品類)を一新する「常若」の一大神事で平成25年に第62回式年遷宮は本校にとっても思い出が大きいお祭りであった。従って次回は令和15年秋で第63回目となる神宮式年遷宮である。今回の聖上の御聴許により、その準備開始の号砲が鳴り響いたと言える。 

神社神道の精神を建学の礎に持つ本校は象徴とする「伊勢修養学舎」を中心に戦後以来70数年の長きに亘って神宮とは極めて密接な距離があり、その関係から不肖私は「評議員」を委嘱されており、先の遷宮時には「神宮崇敬会」から「特別功労賞」を頂戴した。学院神社の「大鳥居」がまさしく先の御遷宮で古材となった「倭姫宮」の第一鳥居を拝領したものだし、中央館2階の美術画廊には150号の「宇治橋」の絵画と62回式年遷宮時の各祭事33枚もの絵画が本校に下された。何れも「神宝」である。後にも先にもこのような栄に浴した学校は無い。昨日伊勢市の神宮会館で行われた参与・評議員会は来る令和15年、まだ9年先のことであるが全国の役員が打ち揃った席で以下のような宣言文を我々役員は採択した。 




「私共神宮参与・評議員一同は今上陛下の御聴許を畏み、その聖慮を安んじ奉り、第63回神宮式年遷宮完遂の為、いよいよ神宮奉護に力を尽くし、遷宮奉賛活動を強力に推し進め、もって我が国の誇るべきこの尊き伝統を踏襲し、日本民族の発展と世界の共存共栄に寄与することを誓う。右、宣言する。

         令和6年6月7日 神宮参与・同評議委員会」