2024年6月28日金曜日

専任教職員1年間研修の形態を変える!話と吹奏楽部の楽器

 昨年4月1日に専任教諭に採用した9人の教諭と事務室勤務、入試広報部勤務の職員合わせて11人、それに指導に当たったベテランの先生方7人含めた総勢18人の方々を部屋に招き、1年間の研修終了に際し、記念の品物を贈って慰労の言葉を述べた。5月22日に6名、6月27日に5名と2回に分けて研修成果の発表会をした2回目の翌日に何時もこのようにして研修打ち上げの鐘を鳴らし、名実ともに本校の正式クルーメンバーとなったお祝いの言葉を述べている。私は趣味の焼き物で今挑戦している「井戸茶碗」を見せながら本当に造るのが難しい茶碗だとの話から始めた。この「難しいテーマに挑戦する気概と楽しさを忘れないで欲しい」と話を締めた。立派な教師とは難しいテーマを追い続ける生涯学習の仕事だと思う。 




開校100年目の令和5年に晴れて専任教職員の仮のチケットを手にした若者は間違いなく浪速学院の将来を担ってくれるだろう。皆さん、「ポテンシャルの高い人々」である。この年になると若者と話をするのが楽しいからついつい話が長くなるが、それも次の世代を背負ってくれる人材だけに私としては手は抜けない。「まあまあ」で済ます訳には行かないのだ。それで100年を節目とし101年目に専任辞令を渡した先生から、即ち来年度からこの「研修会のテーマ発表のやり方」を変えるべく主管の総務部長に指示した。今のパターンから大きく変えて1年間の研修に臨んだ真剣勝負、即ち「自己の能力が何処まで高まり、自分の課題は何か」が垣間見えるような中身にして欲しいと述べた。教師として当然やるべき話を「私、頑張りました!」みたいに滔々と述べても私は満足しない。


何十年か前の「私が教師を目指した理由」などはもう良いとまで言った。自分の教師としてのレベルを厳しく見詰め、それを上げるべく1年間何を努力し結果はどうなったのか聞きたいと思う。確かに揃ったフォームで資料を作り、いずれも同じような攻め方で生徒を相手にした展開だけでは「教師としての限界線を自ら引いている」と思う。「書いている多くのことは教師として当然の責任であり、当然の仕事ではないか!」恥を忍び、全てをさらけ出して難しいテーマに1年間、真剣に挑戦して欲しいのだ。「生徒に寄り添う教師になりたい」と言うがそのような事は教師として「言わずもがな」だ。私は「ああ、又言っているな」と感じる。この研修会も十何年も同じことをやっていると段々と「ぬるく」なって来ている。ここで中身とやり方を根本的に変えたいと思う。 

昼休みを使って「吹奏楽部への楽器贈呈式」を行った。今年は要望に応じて「フリューゲルホルン」2台と「アルトホルン」1台とした。例年、定期演奏会の後に理事長から言わば演奏会の慰労、ご褒美としてずっと行って来た定例的なものであり、今まで通算で数千万円の楽器を購入してきた。とにかく部員数が徐々に増えてきており、今や107人と言うから凄い数値であり楽器は揃えるのが学校法人の責任でもある。自分達で持ちなさいとは言えないだけに費用は掛かるが、学校行事など吹奏楽部の貢献を考えれば決して高い買い物でない。入学者に占める吹奏楽部の生徒は本校で最も高い数値であり、この面からも有難い限りである。本当に良いクラブであり私は今後とも応援を惜しまない。