2024年6月15日土曜日

神社訪問と浪中オープンスクール

 学校は極めて順調に進んでいる。4月に離陸した浪速丸飛行機は安定した水平飛行に入ったと思う。これほど私を安心させ喜ばせることは無い。こういう時期に私は府内の神社訪問を行う。100年前に府内の神社が基本金を持ち寄り、浪速学院を創立してくれたからこそ、我々の今がある。感謝の意味を込め「玉串料」を持参し正式にお宮に参拝し、その後宮司様と暫しの懇談を行う。玉串料とは、神社で行われる儀式において、参拝者が神様に捧げる金銭のことで、神様へのお供え物として納めるものだが、神職の方への謝礼の意味も含まれていると理解している。玉串料は、お宮参りや七五三、神前式や地鎮祭、葬儀など、さまざまな行事で渡すことがあり、ちなみに、玉串とは本来、榊の木の枝に紙垂(しで)を付けたものを指す。神社神道の学校の理事長として正式な形で参拝しないと礼を失すると思い、本校は1万円を玉串料として神前に捧げている。これ以上の金額は宗教法人と学校法人の形の違いから問題となってはならないと考え、全て1万円としている。 

今回の訪問先は13日に東大阪の「枚岡神社」、14日に松原市の「柴籬神社」と「布忍神社」さんにお詣りした。神社界からの本校役員選出の人事案件もあったので同行は常務理事と学校車を運転してくれる事務室のK職員の3人である。何れの神社も由緒ある立派なお社で、広い境内を持ち、地域で愛されているお宮である。神社のトップは言うまでも無く「宮司」様でお会いした何方も日々神様に直接お仕えするだけに立派なお人柄であることは言うまでもない。今回も私たちの訪問を殊の外喜んで下さり話しが弾んだ。神社の規模とか歴史的経緯で社格みたいなものはあるが、公平公正でどこの宮司様は視点の先は氏子であり参拝者、崇敬者である。これは学校法人の理事長や校長と同じで当方は「生徒ファースト」が大原則である。しかし時に神社を参拝すると身も心も浄められる気がする。 




さて今日は土曜日だが学校は重要な行事が有って「浪速中学校のオープンスクール」の日であった。小学校6年生と5年生を招いての「授業体験」をオープンスクールと称している。今日、学校が用意したのは英会話、数学、社会、道徳、音楽、理科実験、国語、情報と盛り沢山で申込者は昨年度を大幅に上回っていた。14時からオンラインで校長、そして入試広報部からのご説明の後生徒達は各教室に散らばって行った。保護者も同様であり、特に特徴的な事は小学校5年生も居る事である。 



保護者や塾の先生方のお気持ちは早くから「私立中学受験」を知り、馴らそうとしておられるのかも知れない。義務教育の中学だから公立中学への進学はこのような選抜試験は無いが、私立中学の進学熱は徐々に高まっている。私は特に大阪では今後益々「私立中学人気の高まり」を想定している。それだけに小学生の期待を裏切ってはならない。学校は万全の教員配置を行い、「初めて私立中学の授業とはどのようなものか」を知らしめる。単に難しい授業では意味は無い。楽しく、面白く、知らないことを知った時の喜びなど知的好奇心を高めるような授業をしているかどうか、私は目を光らせているのである。