今日は29日の土曜日、6月も飛ぶように時は過ぎ去っていった。1年の半分が過ぎた。感覚、感性の問題だが、私は昔に比べ時が経つのが加齢と共に加速されて行っているような気がする。今日は「高校1年生の保護者対象進路講演会」があった。例年この時期に講師の近畿大学入学センターの屋木先生をお招きし、「大学入試の現状と高校生を持つ保護者の心構えについて」をタイトルに講演をして頂いている。屋木先生は全国から依頼を受ける引っ張りだこの先生で講演回数は3000回を超え、47全ての都道府県で講演経験のある人気の講師であらせられる。私とは長い知己だ。今年の1年生は966人と言う入学者であり、今日も過去新記録の保護者が参加され会場は広い体育館を使用した。私は開講101年目という事もあって冒頭屋木先生の御紹介と、全般の学校の状況などをお話させて頂いた。
今日の日本経済新聞は囲みは小さかったが気になる記事が出ていた。2040年頃と言うから今から16年後の大学進学を迎える19年から23年に生まれた子どもは平均して前年度から約38000人減少する。これに昨年の23年度の大学短大への進学率61%をかけ、40年度頃の大学進学者の減少数の予測をすると、23000人となり、何とこれは86、5校分の定員数になると言う。これは定員未充足や募集停止、経営破綻に追い込まれる高等教育機関がさらに生じることになり、大学の再編や統合、海外からの留学生の受け入れ促進など新たな事態を検討すべきとの内容であった。
屋木先生は保護者に対してポイントを3点挙げられた。まず入試の現状を理解すること、良き家庭環境を作る事、夢を持たせるコミニュケーション(認める、励ます、応援する)だと強調された。そして良い言葉だが「逆算して行動を起こす」と。自分の夢や志を明確に決めて、然らば「勉強をやる」という事である。浪速高校は生徒の進路指導において面倒見の良さが長所だと思っているが、この変化の激しい中で受験生の為に様々な行動を今後とも起こして行きたいと思う。国際コースを作り浪速高校から海外の大学へ直接進学する生徒は画期的に増えて来たが前述した「日本円の安さ」は本校でも大きな課題を突き付けて来た。学校法人として海外進出を考えている生徒に何らかの手を打つべく今検討の真っ最中である。