2024年6月3日月曜日

トップの仕事は話し、語る、指示すること!

 6月1日のPTA総会は極めて順調に終わり、この日の夕刻は場所をホテル日航に移し、「新旧PTA役員の歓送迎会」があった。総会が上手く行けば、その後のパーティも上手く行く。実行委員の方々と本校の管理職以下関係の教職員で総勢90人近い大パーティとなった。皆さん、リラックスされた面持ちで着飾り、笑いの絶えない会であった。私は例によって“とり”で演歌を歌わせて貰い、その直後にサプライズでPTAから私個人へ「ケーキ」のプレゼントがあったりして、滅多な事では驚くことなど無い私が突然の事で、一瞬たじろぎ、じわじわと嬉しさが込み上げてきた。持ち帰って、数多いろうそくを立て、余韻に浸りながらこの甘いケーキを食した。美味かった。 



各テーブルを回って、良く耳に入ってきたことは総会で私がプレゼンした2学期からの学校5日制の説明が「大変分かり易くて良かった」とお褒めの言葉を多く頂いた。この「分かり易い」というのが大変重要で人様に何かをお話しする時にとにかく「分かって頂くために」、話す側は用意と訓練が必要である。これは自己の努力で確実に技能として高められるものであるから、管理者は意識して勉強しなければならない。「自分は話すのが下手で・・・」云々などは謙虚でも謙遜でもない。能力の無さをさらけ出しているだけだ。トップがトップの言葉で聴衆を引き付け、話すことが組織にとって最重要である。トップが「陰に隠れて・・」「部下の担ぐ神輿にただ乗って」いるだけでは話になるまい。 


とにかく私は後輩達に対して良く話す。良く語る。良くしゃべる。良く伝える。確かに加齢と共に幾分「しつこく」なっているのかも知れないし、幾分「心配性」になっているのかも知れない。しかし教職員に話し、語り、指示することは理事長・学院長の本来業務であり、私の仕事の中枢、中軸である。その為に常にトップは考えを深め、話すタイミングを間違えないようにして話さないといけない。いい加減な思い付きでは組織は動かない。私のやり方は指示を出す時はタイミングを考え、大体関係する教職員を一堂に会して話す。席次が次の者にだけ指示し、彼から順次間接的に伝える手法はテーマが重要な場合は使わない。これがまた大切である。短距離でも長距離でも走る選手に均等に公平に聞こえるようにピストルを鳴らさなければならない。 


5月29日私は関係者を集めて新中学校棟の建設工事の進捗を見ながら、現在の西館の」大改造計画について話した。その中身とやり方について思うところを語った。特にこの西館改造は高校生用の教室に変貌させる。中学生用に作られた教室は幾分狭いから拡張するのである。「西館改造は戦略的な狙い」があり、この2学期から本格的に始動する「学校5日制」の効果で浪速高校への志願者がまたまた増大することが十分考えられ、これらの生徒を全て吸収する為にも素晴らしい西館教室を誕生させることで「東館、中央館、NS館、西館、中学校棟は全て接続された形」になる。「巨大な教室群の塊」を有することで浪速は宇宙の如く更に膨れ上がって行っても、ビクともしない学校になる。「西館をどう改造するか」、これほど興奮する面白い仕事はあるまい。私は居並ぶ関係者に檄を飛ばした。「良く良く考え、実行せよ」と。「年明けからかかれ!」と。