2024年6月17日月曜日

入試広報部K教頭とS入試広報部長へ

 入試広報部所管の学校内での入試広報活動は殆ど週末の土曜日と日曜であるが、翌日の月曜日に入試広報のK教頭とS入試広報部長が結果分析を持って詳細な報告をしてくれる。土曜日は「中学のオープンキャンパス」があり、翌日曜日は「高校のクラブ体験」があった。私自身もこの目で様子を観察しているが、確定した数値的結果を知り、又私の重要な責任は結果から次への指導を行う事である。報告を受けるだけでは学校は変わらない。聞いて先行きを想定し、次の手を打つ指導をしなければ単に私は「駕籠に乗った人」で終わってしまう。今回も多くの視点から指導を行った、K教頭もS部長もこの4月に昇進、抜擢した人材で将来を大いに期待しているだけに、“良かったね”とだけの「甘い顔」だけでは駄目だ。自らの仕事結果の分析、そして経験、それを観察するトップの評価で人は育っていく。ただ甘いだけの上司は自分の能力を伸ばしてくれない上司と知れ!

 

しかし今回は本当に数値的に素晴らしいものであった。まず参加者の数が極めて多かった。高校のクラブ体験は何と昨年の2倍であり、中学のオープンキャンパスの参加者も昨年対比で43人の増加だから一クラス分に相当する。又欠席率が低かったのは、様子見ではなくて「本気で浪速を観てみよう」との受験生と保護者の意気込みだと私は観ている。例年だが吹奏楽部は何と51人の参加者だから凄い数値である。現在本校の吹奏楽部の陣容は107人と極めて多いのだがこの傾向は益々強まっている。又ラグビー部やソフトテニス部、ダンス部、軽音楽部などの増加は女生徒の比率が高く、来年度の女生徒比率は上がる可能性を感じた。特徴的なクラブは男子バレーボール部で急上昇している。教頭はアニメ等から人気度再燃かも知れないと言っていた。

 

私を大いに喜ばせたのは「学校5日制」について「評価できるが82%で、分からないが18%、評価できないはゼロ」であったことだ。生徒も保護者も土曜日について「ガチな運用」よりは「柔軟な選択制」に魅力を感じているのだと思った。更に我々は次回以降も今教育課程の具体的な説明とメリットを最大限に訴えていくように資料作成等の指示をした。又休日に頑張ってくれ、良い評価を出してくれた各運動部の顧問やオープンスクールの担当教諭にはアンケート結果を報告し、感謝の言葉を出すようにとアドバイスをした。

 私の指示は何時も具体的である。来年度入学者目標は高校は今年が966人だったから来年は1000人とした。今の私の内心の目標は全てに亘って優れた結果を出しながら、マンモス校として知られる神奈川の名門中の名門、神奈川桐蔭学園を追い抜くことである。桐蔭さんのレベル1000人を超えれば間違いなく日本でトップ3のマンモス高校になる可能性があるだろう。中学は148人、141人と来たから来年度は反転攻勢をかけ150人を目標とするように明らかにした。来春3月に竣工する新校舎は5クラス分用意し、教室も広い。35人×5=175人が最終目標であるが今の実力を考え匍匐前進作戦としている。中学入試の岩盤は固く厚くて後発の我々には一挙には行かないが、着実に前進しており、我々はこの175人を最終目標に頑張って行く。目標あるところに知恵が湧き、組織は活性化する。そして間違いなく何時かは結実するのだ。今朝もK教頭とS部長にこれ等の目標を明示し、達成したら「次の仕事を用意する」とまで言った。このようにして組織人は「キャリアパス」を繋いでいくのである。