2024年11月1日金曜日

11月1日の「一斉参拝」で生徒に話したこと

 今日は111日、「一斉参拝」の日であった。月度の1日に参拝するのは何故か、「晴れ晴れ」とする。私の市内の住居にはカレンダーが二つあって一つは今朝の段階で最後の二枚となり、もう一つは一枚に2か月分が入っているものだから最後の一枚となった。まだ2枚あるほうが心も軽く、最後の一枚は何故かうら寂しい気がした。日時は流れるように進み、今年もあと2か月となった。カレンダーも残り二枚の方が心が安んじる。良いこと、良くなかったこと、さまざまに場面が変わって、今日を迎え、今年もラストスパートに入った。自分を鼓舞して最後の直線を走りぬき、頑張らねばならない。昨夜は市内の某レストランで先の建設中の中学校棟の上棟祭の打ち上げ会を行った。料理もおいしく、良い会合だった。



 今日の学院長講話では「部活動の話」をしようと決めていた。まず皮切りは最近のアラウンドでも記したがテレビ大阪放映の本校が「クラブの数が大阪トップ」として紹介された番組の主要な部分を放映してその後生徒への話に移った。本校はクラブ活動の「教育効果を」十分認識しており、学校法人としては「最大限の環境整備と活動支援」を行っている。しかしあくまで、本校は基本科目の学習と定着が基礎にあり、その上で部活動がくる。順序を間違えてはならないと生徒に諭した。創立以来この哲学は不変であり、君たちが入学時に誓約した約束事だとも言った。部活動をするために本校に入学してきたのではなくてあくまで学習指導要領に沿って基礎学力の習得と定着を図り、考える力、判断する力、生きる力等を教えはぐくむ場所だと当たり前のことを私は語りかけるように話した。 





本校には凡そ170人前後の教員が専任教諭、常勤講師、非常勤講師、委任契約職員等々様々な形で君たちの教育指導に当たっており、契約形態がそれぞれに異なる。これは学校設置者として理事会を総理する理事長が人事発令、雇用契約した期間限定の先生方であり、「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」と有名な言葉があるように自分の目の前の人は移動し、変わっていくのが人生だと教えた。公立や他の私立への転身、ご結婚、ご主人の転勤、ご病気、ご出産、家業の継続、職業変更、「人事ローテーション」等々人は移り行くのが学校である。それだけに自分自身が確固たる信念をもって学業、クラブ活動に取り組むことが大切だと教えた。勉強もクラブも最後は自身がやることである。指導者で決まるものではない。 


校長先生も同じことで何時かは変わる。入学時は木村校長で卒業時は飯田校長の時もあった。高校3年で担任の先生が変わることはママあることだ。理事長も何時かは変わる。愛してくれているご両親とも何時かは悲しい別れが来るだろう。理事長はすでに敬愛した両親を見送っているが、この時に「さよならだけが人生」という言葉の意味を理解した。人は何時かは別れの時があるのである。人はその悲しみを乗り越え、「然らば自分はどうするか?」を考え、前を向いて力強く生きていかねばならない。中学生も高校生も学校の先生も管理職も人間はこの点では全く同じだ。