表千家不審庵残月亭「少庵召出状」
千利休の死によって千家は一家離散となったが、千家の再興を許す豊臣秀吉の意向をうけて、京都へ立戻るように求めた内容である。「千家再興」である。私は再興、再生、再出発。これらの字句が大好きだ。人間、挫折や失敗はある。それを乗り越えて新しく生まれ変わる。ここが人間の差となる。
京都表千家玄関
利休は切腹しても、千家は今に繋がり、昨年家元の継承がなされた。15代目となる千宗左お家元である。そのお家元から平成最後となる初釜の席で頂戴した短冊を本日浪速武道館内にあるお茶室「洗心亭」のお床に掲げた。ちなみにこの洗心亭の名称もその書と同じく前14世お家元から戴いたものである。本校茶道部は表千家の流派に属する。このようなお茶室で茶事を楽しめる生徒は幸せである。
31-1-10不審庵初釜にて