今日のアラウンドも「英語関係」。大変結構なことで喜んでいる。このようにして英語教師が新しい試みをしてくれるようになったことを素直に評価したい。やれない理由ばかり言って、その心は「しんどい事は嫌!」という教師の悪き特性は本校では全くなくなった。その昔公立の校長時代は「それは苦労した」ものだった。これだけでも精神衛生上健康になった。横並び社会では「飛び出る物が打たれる」から特に教師社会では誰も先に手を挙げない。あれから13年経ったが公立高校は如何ばかりになっているのであろうか。
男女二人の英語教員が入って来て「スマートレクチャーコレクション」という聞いたことのない方法でオンラインで「英作文の添削指導」を進めたいというのである。詳しく話を聞いたが面白そうなので進めるように許可した。年間10回で3000円の費用が掛かるが効果を見極めたいと思う。提携先は「啓林館」で自主英作文のオンライン添削サービスを始めて好評だというからまやかしものではない。
“貴方は将来、都会と田舎のどちらに住みたいでしょうか。その長所と短所を含めて選んだ理由を80字程度の英語で書きなさい(10年 茨城大学出題問題)”という課題に生徒は頭を絞って英文を作成するのである。私は高校時代から英語が好きで特に英作文が得意な方だっただけに、この趣旨は良く分かる。英文が簡単に出来るようになるということは国語が出来ていると言う事だと思う。ただ相当難しいだけに事前指導が重要であることは先生方も分かっていた。先に書いた「絵本を使った英語トレーニング」は英語の苦手な生徒が主体であるがこれはトップクラスの生徒対象だからそれなりの期待は持てるかも?
生徒のレベルに応じて方法は変わっても良い。目的は英語の力が付くことであり、1学年で17クラスもあるのだから当然学力差はある。学力差があることは悪い事ではない。それを認識した上で教師も生徒も努力することが次回の学習指導要領の精神である。まさに「アクティブラーニング」である。今言われていることは「英語教育で失敗する私立高校は消えて無くなる」と。それだけに私は英語教育を根本的に改めて進む。誰も自信があってやるわけではない。ただ立ち止まっていても退化するだけだから私は前に進む。進める。