2019年3月25日月曜日

英語の「多読授業」


とにかく「英語教育を強化」しなければならない。本校には「凄腕の英語教師が多い」から安心しているのだが、やはり成果を見せ付けてくれた。昨年3月の理事会で私は英語教育の強化として高校の新1年生からⅡ.Ⅲ類の生徒を対象に新学習指導要領御アクティブラーニングの一種として「速読力の飛躍的な向上」を目的として「多読活動」を始めると宣言した。ポイントは平成32年度から適用される「新学習指導要領」への対応の一つであるがとにかく教育方法の進化を図ることが重要である。

 

何時までも黒板と教科書を使っての同じようなやり方では限界がある。だから私は中高の全教室に「電子黒板」を設置することを決め、今日から残りの高校17クラスを3日間で実施する。これも先生方が教育方法の形を進化させていくための支援である。しかし根本は矢張り教師がやり方を変えて貰わないと私にはそれは出来ない。生徒に教え、分からせることは校長の責任ではあるが校長の仕事ではない。

 

「多読授業の導入」は教師の提案からなされたものであるが、結果は素晴らしい。多読とは従来の「文法訳読型」授業からの脱却を目指して「英語を英語のママ理解する」というのがコンセプトである。その為に「親しみやすい英語で書かれた絵本」を大量に読むことで日本語を介さずに理解できるようになることを究極の目的にしているのだが、それが想像以上の効果を生み出しているのである。従来英語を苦手にしていた生徒たちが本気になって100万語を読むことを目的に努力しているのである。

 


週に一度コミニュケーション英語の時間で図書館にてチャレンジしており、WPMという言い方があって(WORD PER MINTE)の略だが生徒は1分間に100ワードを目標に頑張ってくれている。多読用の図書を551冊、教師の要望に応えて購入したたのであるが、ベネッセの摸試でも英検においても成果は明らかである。「ぐんと伸びた」と言える。今日担当教師から報告を受けて私は「歓喜雀躍」である。来年度も新しい本が欲しいと言うのでその場で「オッケエー!」と言った。異なった3社から合計で459冊、金額は35万円程度だから安いものだ。

 
 


久し振りに8階の図書館に上がった。本当に時間とお金をかけて作った自慢の図書館であり、今日は良い天気だったから阿倍野ハルカスが遠くに見えた。図書館が蔵書を陳列している入れ器から授業で使う生きた器になった気がした。8階の屋上に庭園があるような図書館はそう多くはあるまい。多読用の図書は閉庫に収まっていた。授業になると生徒は取り出して来て全員で読書記録を付けたり友達と競争して頑張っているそうだ。O先生は「多読により文章を読むことへのストレスが間違いなく軽減している」と言っていた。これも新しい英語教育方法の一つである。益々良い学校になってきた。だから生徒が集まる。