2020年11月24日火曜日

泣いても笑っても専任教諭は専任教諭だ!

3連休が終わり、令和2年も陸上競技に例えれば最後の直線300メートルを切った感じだ。コロナを含め今年も「様々なこと」が押し寄せてきた。学校というのは実に様々なことがほぼ毎日大小含めて起きている。しかしどのよう状況になろうとも学校は教員がしっかりとしておれば、「学校は教員で持つ!」。それだけに良い先生を自分の目で確認し、様々な周辺の声を聴きながら「専任教諭」として採用する決断をするのも今から12月初旬までに行う、理事長としての今年の最重要な仕事だ。来年4月から専任教諭への採用内定者は今のところ4人を既に心積りしていたが、すべて男性ばかりで気になっていたので、かねて私が目に付けていた一人の女性教員を追加すべく検討を進めるように両校長に指示していた。

 この女性常勤講師は経歴も立派で経験も豊富なベテランの域にあるが部活動も良くやってくれており、ご家庭もあり落ち着いた大人であると言えるが、本校勤務がまだ2年と短く内規の3年未満であるが、「人物本位」であり3年の期間は「その人を良く観る」のが目的であるから3年には拘らないとした。両校長も女性専任教諭が少ないので、然らばと強く推して来たので今朝、ご本人に会って意向を確認した。「是非本校で頑張りたい!」と強い決意を示してくれたので「了」とし、12月9日に次のステップである「授業観察」に行くことにした。この先生を入れ新たな5人を含めると、これで私が採用した専任教職員の比率は遂に80%の大台に乗った。責任重大である。常勤講師は1年契約であるが、専任教諭は65歳、場合によっては70歳まで頑張って欲しいし、法人も「専任教諭には配慮もするし苦労も分かち合って欲しい」と思う。これは常勤講師との「差別ではなくて区別」である。

その後私は「教職員代表」のY先生を部屋に来て貰い、理事、事務長、両校長同席で「12月4日に年末賞与・一時金を支給する」旨の通達を行った。例月給与の〇か月分を専任教職員、常勤教職員に支給する。それに加えて専任教諭には一律定額分の上乗せであるがこの金額は平成30年の末と令和元年の年度末と2年連続で行ってきたがその金額は幾分見直しすることも申し上げた。府や市の教育公務員も少し低減されている。背景は堺市美原区に建設中の「高天原乾坤一擲ドリームフィールド・・・Kフィールド」の仕様をグレードアップしたことからの予算措置と中長期の内部留保の課題、来春入学者数の予測が立ち難いことが背景にあるからである。コロナの影響でご家庭の経済問題から私学敬遠で生徒数が減少すればその時の学校のキャッシュフローを考えておくのが経営であり、私は経営責任者である。

その後昼休みに「臨時の職員会議」を行い、全教職員に直接肉声で伝えた方が良いと考え、説明をした。元来なら専任教諭だけで良かったのだが、職員室での立ったまま会議なので全員を集めた。「専任教諭は笑っても泣いても専任教諭」であり、私はいとおしいが1年契約の常勤講師の為に今回の措置は専任教諭が割を食った形であったが、何時かはこれを回復して戻すことも話しながら決意した。中でも問題はクラブ活動への関与であり同じ専任間でも「ばらつきが大」でこれが大きな問題である。これについては前もって別途管理職に対してクラブ指導に時間管理概念の無い無頓着な専任教諭とこれに付随する常勤講師のバランスを図るように指導をした。又「専任間で不公平があってはならない」。又学校と言うのは次から次と色々あるものだ。それが学校である。それが嫌いなら金剛山の頂上で一人過ごすしかない。コロナで仕事の無い人が多くいる中で学校の教職員には仕事は山ほどあるが、頭と心を使わない専任教職員は問題である。