2020年11月30日月曜日

干し柿とイチゴ

一つ前のアラウンドにて触れた浪速中学校の授業料等についてだが、「来年度も据え置き」とすることを決めた。令和3年度の学校納付金は府内私立中学60校の総平均が848977円であり浪速中学は821400円だから納付金の高い順番で言えば本校は60校のうち、35番手である。平均よりやや低いが「やっている教育の中味と環境整備は間違いなくトップクラス」だと自信を持って断言している。しかし授業料問題はまた別である。誇りをもって頑張ってくれている浪速中学校の先生方には申し訳ないが据え置きだ。今コロナ禍など考えれば上げる状況にはないと判断した。皆もそのような顔と目をしている。こういうセンスは大切だ。

28日の土曜日には浪速中学の行った「プレテストの解説会」が行われ昨年より多い参加者を得た。10月17日、11月14日と2回に分けて行った試験の分析と解説会であり、この説明会に参加するということは浪速中学校に対して大きな志望があるということである。国語、算数、理科、社会の試験科目の解説を教師が行った。私を喜ばせたのは保護者アンケートからこれらの「先生方の評価が極めて高かった」ことだ。生徒も保護者もどのような先生なのか、そこがポイントであり、教師の評価は学校への評価である。コロナで校長挨拶も教師の解説もすべてリモートであったが、それが案外と良い評判を得たのは間違いなく「教師の腕の見せ所」だったに違いない。これで中学校の入試広報活動の校内活動は終えて今後は「個別の一本釣り」に移る。来年3月末まで入試広報部は頑張って欲しいと思う。

 

気分よく週末を迎えた私は多聞果樹園関係の農作業を行った。「干し柿」作りである。果樹園の柿はすべて渋柿であるが今年は植えて2年、多くの実を付けず、愛媛県の大玉の愛宕柿を入手しての干し柿作りだ。多聞果樹園・農園のH管理人とお手伝いの人2名の合計4人で朝9時から15時まで働いた。合計440個の干し柿と吊るし柿を軒下に吊るした。干し柿はとにかく手間がかかり、まず「へた取り、皮むき、紐遠し、熱湯による消毒、軒下への吊るし」と5段階の作業がある。その後も乾いてきたら柿を「もみもみ」して均等な柔らかさにして時々「焼酎を霧吹きし消毒」しなければならない。まさに教育のプロセス営為と同じではないか!


 本当なら中学生に体験させるのだが今はコロナでそうもいかず理事長自らしたが、来年からは浪速中学校の果樹園管理者のT先生以下先生方にも手伝って貰いたいと思う。中学生が喜んで干し柿を食べる光景が目に浮かぶ。いちご園も順調でHさんに言わせれば「今までで最も良いイチゴが収穫」できると自信を持って言っていた。今年が3年目となりようやく「コツ」を掴んだ感じである。いちご作りは難しいと専門家も言う。水、肥料、特にビニールハウス内の温度管理が重要であり苗が病気にならない為には換気も大切であり、ミツバチへの目配りも欠かせない。無農薬イチゴで40グラム以上の「千早姫」ブランドが果たして何個収穫できるか?クリスマスには一番花からの収穫が期待できるかもだ。今年は5月頃まで5番花まで収穫出来た。浪速中学の生徒は干し柿、次いでイチゴと自分たちの果樹園と農園で出来たものを口にすることが出来る。これらは生徒達に必ず良い影響を与えると信じて疑わない。浪速中学校の生徒への愛情ではないか。