今、頭を悩ませているのは「修学旅行」である。特に浪速中学校では5月が9月になり、はたまた、来年の3月に順延だ。もし3月もダメだったら「お仕舞」となって「私らの修学旅行は結局無かったのよ!」との思い出話になるかも知れない。それが可哀想だから何とかしたいと思うが何も出来ない。コロナには勝てないから、悩みは深まる。公立中学校は第3波がくる前の9月に簡略版?で実施しているから、今頃は「一件落着」と「ほっと」しているに違いない。私は日程、行き先に拘ってタイミングを逃したかなと言う思いが傾げてくる。伝統ある私立中学校として思い出と意義ある場所の選択を優先したから現状になっているが、とにかく3月までには幾分かのコロナの収束があって欲しいと学院神社の大神様にお願いしている。これも果たして?大神様も「無理なものは無理」とおっしゃるかも知れない。
中学の行先は次のような所を考えている。3月5日出発で広島県呉の「戦艦大和ミュージアム」そして広島平和公園、原爆ドームでの平和学習、広島泊まり。翌日は宮島厳島神社参拝後山口県萩に移動し明治維新の旧跡を訪ね、「萩焼手びねり体験学習、その後自転車で萩市内のサイクリングだ。萩泊り。最終日は秋吉台の鍾乳洞を見学し、大阪に戻る充実し過ぎるくらいの中味である。全て一流ホテル、豪華な旅館で温泉付き、食事は生徒の大好きな「ビュッフェ」スタイルである。何とか実現してやりたい。今朝は何時のご本殿の大神様から私は横の祖霊殿の本校関係者の物故された神々にお詣りして修学旅行が中高ともに無事に行けますようにお願いした。
浪速高校も被害を受けている。元来なら今週初めに全員が海外から帰国していたがこちらも3月に順延である。移動手段や宿泊場所の制限で高校2年生は人数も多く行先は7班に分けて行く。ネーミングが格好良い。
① 「オホーツク流氷と知床半島、行くのは日本の東の果て“道東“宿はすべて温泉!」
② 「首都東京、徳川の栄華、世界遺産日光東照宮、ディズニーリゾート体験」
③ 「長崎、東シナ海魚の宝庫、五島列島、世界遺産潜伏キリシタンとハウステンボス」
④ 「宮崎、天孫降臨の地、神話のふるさと高千穂とコバルトブルーの日南海岸」
⑤ 「鹿児島、東洋のガラパコス奄美諸島と近代鹿児島の歴史」
⑥ 「八重山諸島の自然、西表島体験、沖縄本島での平和学習」2グループ
総勢716人を7班に分けて、面倒を見る付き添い教員は34人だから教員一人当たり21人と極めて手厚い体制とした。私は月曜日の校務運営委員会で、班単位で責任者を決め正月早々だが来年1月8日からそれぞれの場所の下見に派遣することを決め、申し渡した。相当な費用はかかるが事前下見も無しで、生徒を送り込むわけには行かない。ポイントは宿泊場所のコロナ対策の状況を観察することである。もし今のコロナが一向に収まらず行く先の宿泊場所でクラスターが出て閉鎖となれば終わりとなる。後は行けたグループと行けなかったグループがあるのは許されるのかというテーマになろう。しかし本当に新型コロナウイルスには腹が立つ!