やむを得ない理由があって三日間ほど学校を休んだ。久し振りの学校現場は雰囲気が良かった。「男はやはり仕事をしてなんぼの世界」であることが分かった。「男」と言う漢字は「田んぼで力」と書いて「男おとこ」と読む。ジェンダー論者からきついお叱りを受けそうだが、外で力を出して働くのが男の世界だと漢字は意味している。生涯現役で行けるならそれにこしたことは無い。それが出来ている幸運を感謝しながら、心新たに学校の為に頑張ろうと思った。車で学校に到着した時に常務理事と理事・高校校長が出迎えてくれ、「お休み中、全て順調でした」との報告を受けた。理事長の不在中に法人役員2名が先頭に立って学校を護ってくれており、私は大変に嬉しく思った。このような覚悟と礼節心構えは重要である。部屋に入った時の感じは何か新鮮で気力が充実して来た。まず今朝の仕事は「一斉参拝」から始まるので今日は何を生徒に伝えようかと多くの事で一杯の頭の中を整理し始めたのである。
8時40分からの参拝であり、学校到着から参拝までの約90分間でやるべきことが多かった。何時もの光景であるが、今日は殊の外多かった。
・高校教頭による留守中のコロナの校内状況の報告
・総務部長による本日の防災訓練の計画の再説明
・大学からのインターンシップ教育実習の大学3回生徒の面談と激励
・空手道部の全国中学生空手道選手権大会の優勝報告を受ける
・入試広報部長以下の7日の行われる「塾長様対象の学校説明会」のプレゼン打ち合わせ
・入試広報教頭による3日に行われる中学校入試プレテスト参加者の数の報告
・マレーシア出張の教員二人の概略帰国報告と英語海外研修についての打ち合わせ
・常務理事、両校長と中学教頭による専任教諭採用の為の評価選抜に関する打ち合わせ
・「一斉参拝」
・高天原スポーツキャンパス「産土ゴルフ練習場」の管理担当の業者さんとの打ち合わせ
以上で午前がアッと言う間に終わった。
一斉参拝では私は生徒に対して国内の状況や国際問題に触れながら、「物価上昇」「円安ドル高」等々常日頃生徒が考え、口に出すこの少ない問題について言及し、「視野・視点を広く持つ」ことの重要性を話した。
午後からはまず
・高校校長以下から月末の陸上競技大会の是非も含めて方針打ち合わせ
・中学校校長以下が入り転校、転入希望者の方針打ち合わせ
があって「防災訓練」に入った。
生徒には一斉参拝時の学院長講話で「天災は忘れた頃にやってくる」と言う有名な言葉を引用しながら今日は第11回大阪800万人訓練の日でこの日に合わせて全校生徒の安全管理と防災意識の向上を図る為に仮想地震発生時の「大津波警報発令時と火災発生時の訓練を合わせた防災避難訓練・防災授業を実施するから真剣に対応するように指導していたから、実行は校長以下の手で見事に行われた。忘れた頃にやってくるとは自然災害はその被害を忘れたときに再び起こるものだという戒めの言葉であり、実に日本人には「すっと」身体に入って来る言葉である。2650人もいる生徒の生命と安全を守るのは最大かつ最重要の学校の責任である。
その後高校3年生の卒業アルバムの写真撮影があってこれには参加した。学校での業務が終わり所用があって千早赤阪村の多聞茶寮に急ぎ、とんぼ返りで学校に戻り、私は今日一日仕事をする喜びを感じながら楽しんだのである。私にとって浪速学院浪速高等学校・中学校はとても快適で素晴らしい男として力を出せる職場だ。