2022年9月9日金曜日

本日は英国からのお客様

 英国のエリザベス女王が「崩御」された。個人的にも深い悲しみを感じている。これほど威厳があって国民は言うに及ばず全世界の人々から敬愛された「存在感ある女王陛下」は過去居なかったように思う。日本のご皇室とも永い、永い、ファミリーな関係が継続されており、天皇陛下始めご皇室の方々もお悲しみの中におられると思う。今我が国では故、元安倍総理の国葬問題で揺れ動いているが英国は間違いなく世界に恥じない見事な国葬で御在位最長の女王陛下をお見送りされるのではないか。安倍さんの国葬で野党や一部マスコミはこぞって大騒ぎしているが、本当に情けない。私は英国と日本の、その違いが恥ずかしと思う。日本と言う国の劣化を感じてならない。そのような日に偶然であるが本日英国から訪問者があった。朝、私は執務室にお迎えし、冒頭、学校を代表して「お悔やみの言葉」を述べた。勿論英語でなければならない。慎重で丁寧な言い回しが求めれるので、言葉を選択し、ゆっくりとした口調でお悔やみを申し上げた。そして正門に弔旗を掲げた。

 

ご来客は英国の南西部にあるデボン州のプリマスという歴史ある港湾都市の市立大学のリクルートの責任者である。ここは1620年にメイフラワー号が新大陸のアメリカに向け最初に出発した港で知られている。訪日の目的は日本の学生の招致であり、元大学で教鞭をとっておられた能力高い女性のお方と見えた。コーディネイトにマレーシアと台湾のエージェントが付いており、「日本市場を開拓しよう」という、その積極性が素晴らしい。初めての日本と言う事で日本でも多くの大学や高校を回るのであろう。国際的に今や留学生徒の募集や自国の大学に海外の高校生を招致する機運は高まっている。このような時代になったのである。あの大英国から大学生や留学生を広く海外に広報宣伝する時代になったということだ。この面で日本は本当に遅れている。自称、国際派としては世界に取り残されるという危機感を有している。 


私は彼女に対して是非とも英国の南西部に位置する伝統ある港湾都市のプリマスの市立大学に何時かの時点で生徒を送る努力をするのでその時は宜しくと踏みこんでお願いした。英語発祥の地であり、国際政治の表舞台の主役の一人である英国で学ぶことは、生徒にその後の人生に大きな効果を生むことは間違いない。そのようになったら彼女は「私が手を挙げて面倒見るわ」と言ってくれた。浪速国際コースを作って4年、時代の先頭に立っているこのクラスからアジア、英国、カナダ、米国、欧州などに留学する生徒が早く生まれる事を期待致したい。大変に忙しい旅程であるが高校校長と是非に昼食を摂って頂きたいと私からお願いし実現した。「同じものを共に食する」ことは大きな友好関係を生み出す。お昼時分には「飯を出す」、この事が日本の誇る「おもてなし」である。私からは「天孫降臨」焼酎をお土産に、校長からは学校のシンボルである盾が贈られるであろう。これが浪速の誠である。