2022年9月20日火曜日

台風一過と浪速祭

 災害に合われた他府県の人には申し訳ないが、本校では台風14号の被害は全くなく、連休明けの今日は通常通り学校は始まった。朝早くそれぞれの担当が部位別、職位別に校内あらゆる場所の点検をして「異常ありませんでした」と施設設備に問題ないことを報告に来てくれた。こういう行為が言わなくとも自然に出来るような学校になったと言うことだ。これは組織の持つ責任感と成熟度を示している。特に建設工事中のNS館の現場を見たが全く問題なく良かったと安堵した。高校は通常の授業だが中学は今日が「浪速祭」であった。まず全員が登校後すぐに体育館に集まり校長から開会の宣言が発せられて始まった。まず過日の高校生が浪速祭で作った動画を鑑賞し、その後各教室の展示の鑑賞だ。私は中学生と触れ合うのが大好きである。中学生は高校生に比べてまだ「子どもっぽい」のでその分、可愛いのである。 


先週の高校の浪速祭と今朝の中学のものを観て、私はこのような学校行事の簡略版は今年までにして来年こそは「幾分、弾けた感じもあるお祭り的」な浪速祭に戻したいと念願している。「高校・中学同時開催で学校挙げてのお祭り」であるべきだ。PTAからも強い要望が出てきている。高校生の作った動画を単に見せて浪中の生徒に何かの思い出になるだろうか?正直生徒にとっても記憶に残る浪速祭にはなっていないと思う。確かにこのような企画であれば、教員は走り回らなくて済み、「楽ちん」であるが、生徒には面白くも何ともないのではないか。得てして「コロナから生徒を護る」を錦の御旗にして何でもかんでも「簡単なもの」から「意味もない企画」に走るのが教員の癖であると言えば言い過ぎかも知れないがコロナにかかっても圧倒的に少数であり重症化はしない。ぼつぼつインフルエンザ化したコロナは一旦は横に置いて本筋に戻そうよ! 「ニューノーマル」を作ろうよ。毎年毎年やることが違うようなことはもう結構だ。


今日は大切なお客様が見えられた。本校の「校歌を作曲」してくださったジャズピアニストの大塚善章先生と夫人である。奥様もテレビ局の局アナをされていた女性で才覚溢れるお人である。共学にして私は新しい校歌を考えた。今は亡くなられた本校のOBである直木賞作家の「藤本義一」先生に作詞をお願いし、その友人でもあり、府立高津高校のOBであった大塚先生は私が高津時代に知り合ったお方だ。そのご縁で曲を付けて頂き、「我ら浪速」が完成した。今から15年も前の事である。この校歌は良く出来ていて、何しろ義一先生の詩は分かり易く善章先生の曲は歌い易いのである。この事が大切で生徒にとって覚え難い詩と歌いにくいメロディは好まない。多くの人が良い校歌ですねと言ってくださるのが私の自慢である。

 

関西ジャズ協会会長の大塚先生とそのジャズグループはギネスブックにも載っているまさに後期高齢者の代表的な熟成されたご年代であり「人生100年時代」を生き切って欲しいお方だ。今でも現役であり、先日はパリに行って来たそうである。懇談は弾み、昼食を共にして暫しの邂逅を楽しんだのである。先生は11月20日に「大塚善章米寿記念リサイタル」を計画されており、本校としては会の大成功とその為の応援は惜しまない積りだ。そして来年の100周年時には先生にもご出馬をお願いしたいと思う。