今日、「12月10日の第4回高校入試説明会」をもって令和4年度入試に向けての今年の入試広報活動はほぼ終了した。“ほぼ”と書いたのは実際には今後も年末までの期間で「個別相談会」や「学校見学会」があるからである。年明けからの来年度入試の具体的な準備が始まる。しかし「ほぼ大勢は決した」と考えて良い。まだ迷っている受験生は本校専願にするか、併願にするか、公立はどの高校にするか等々、悩ましい年末年始を迎えるが殆どの受験生の気持ちはほぼ決まっていると私は考えている。従って学校説明会に参加してくれた受験生の数は来年2月の実際の本校入試の受験生の数と関連が強く、大きな意味を持っている。しかし説明会がこれで最後かと思うと少し寂し気がする。私は入試説明会が大好きである。気が高ぶってくるからだ。
その説明会参加者の数だが昨年には一歩及ばないが、大きな数値となっている。更なる少子化の進展の中であるが入試広報部は次々と新しい作戦で広報活動を行い、参加者のアンケートからは特に「ICT教育」の先進性が評価されている。確かにそうだと思う。すでに数年前から全員がクロムブックの端末を持ち、全館どこでも「フリーWi-Fi」で繋がり先生方は全員がグーグルのICT教育認定レベルの資格を有している学校など無いと思う。卒業していく高校3年生の数は今よりも少なかった時代で16クラス617人であるから、仮に来年度の入学者のクラス数を18クラスと見ると700人前後となるから間違いなく総生徒数は増える。場合によっては中高合わせて総勢2700人を超える大規模校となるかも知れない。
恐らく「創立100年時の生徒数が大記録」となる可能性が高く、その後は公立中学校を卒業していく生徒数が減少するから、本校への入学者も比例して徐々に減少していくと私は観ている。現在NS館を建設しており、その後も引き続いて新中学校棟の建設に入るが、基本設計には勿論以上の想定を反映して教室数を確保している。その後は校内には、最早遊休土地のスペースは無くなるから、今後の少子化の急激な進展を考えると浪速高校は「質的転換期」にあると考えている。従って我々の戦略は「浪速中学校生徒数の増大」であるが、これが中々難しい。中高一貫の増大を図り、高校は今後「専願で埋める」可能性も出て来る。
目標を持ったところは強い。以上はあくまで希望であるが、浪速学院100年で大きく本校は次の100年への目標が明確になりつつある。私が着任した当時の経営計画となる生徒数の目標は最低限界数値として高校11クラス、440人で中学2クラスの60人、総勢1学年500人規模であったことを考えれば現状800人から900人との差に「感無量」である。目標を持って努力すれば必ず実現できることを我々は過去の15年間で証明してみせた。時間はかかると思うが無理な目標ではない。12月16日の理事会・評議員会にてこの辺の処を議題に持ちだし議論してみたいと思う。昨日の監事による監査の講評時にも私はこの意見を述べ、将来像を熱く語ったのである。