今日は理事会・評議員会の日であった。本学院は長い間、年間4回の会議を持っていたが、令和に入り、少し合理化すべきと判断し、年3回とした。勿論、背景には学校経営も校務の運営も極めて順調に回転しているからである。8月理事会をスキップしたのだが常務理事が報告事項として詳細なレポートを送付しているので学校からの情報提供に問題は無い。各役員は理事長室でそれぞれ挨拶や情報交換をした後、全員で学院神社に参拝し、その後評議員会室に移動し、又理事長室に戻って理事会となる。来年3月末で現役員任期が終わる為、4月からの新役員選出には「寄附行為」の改定が必要など大きな議題もあったが、1時間で終わり、「シャンシャン、異議無し!」と大きな拍手を頂き、正式に機関決定となった。冒頭、理事長による経営の概括報告があるのだがその資料の冒頭部分は以下の「総括」文である。
理事長総括:令和4年も年初以来、新型コロナウイルスによる生徒及び教職員への感染はあったものの、その数は少なく、広い教室と徹底した感染予防対策により休校措置も無く、学校行事は「新しい形(ニューノーマル)」を取り入れながら、順調に推移した。中高ともに修学旅行も実施できた。新時代の教育の在り方の中心に「ICT教育の推進」を置き、本校のICT教育は生徒保護者、学校説明会での受験生に高く評価されている。令和3年から始めた「働き方改革」は新しい制度も取り入れながら、大きな成果を生んでいる。今後とも継続して学校の中味と教職員の働き方改革を並行して進めながら「グッド・スクール」として学校のレベルを上げて行き、令和5年の開校100周年を通過点として寿ぎたいと思う。
次の議題は「経営上の重要課題と審議事項」が来る。私の資料は以下のような文言で必要な部分は「別紙」としてページ数が加わることになる。
(1) 寄附行為の変更
本年10月に各役員の皆様に出状している令和5年4月からの新役員候補者について本日の理事会・評議員会で最終確認を取り、寄付行為の変更を監督官庁である大阪府教育庁に届け、承認を受けた後、来年の3月末理事会で予選を行う手順で進める。
(2)令和4年度の中間決算並びに監査報告
令和4年度の高校入学者数は878人(昨年711)、中学は133人(昨年136)と合計1011人となり期首の総生徒数は合計で2654人と大幅に伸び、府内でも有数の大規模校となった。これが財務的には追い風になり、現在建設中のNS館関連の〇億円の支払いを済ませ、尚且つ新中学校棟建設資金として△億円の特定資産を積み増しても、決算見通しは次年度繰り越し資金として約□億円強を確保できる見通しであり財務上の問題は全くない。
(4)NS館建設工事とその後の新中学校棟建設について
3月理事会でご承認いただいた本件は令和5年3月末、竣功で計画通り順調に進捗している。その後引き続いて工事の始まる「新浪速中学校棟」は敷地の有効利用の観点からNS館と一体化する建物であり、現時点では総費用概算で●●億円程度と考えている。従って中央館、東館建設時に融資を受けた私学共済事業団への融資残金を内部資金から一括返済し、改めて▲▲億円程度の融資を申し込む考えで同事業団と話を進めている。