2023年1月30日月曜日

卒業式後、まだ高校生??

浪速高校の卒業式は明日だが、既に授業が終わっている高校3年生には登校して貰って、明日の予行準備他、諸々の連絡業務がある。本校では1月31日に卒業式を持って来ているが、大学進学の受験やその後の準備などもあって昔は3月にあった卒業式を徐々に早めて来た。最近の私立の多くの学校ではその傾向である。中には早い学校で、1月中旬、大学入学共通テストの前に済ませているところもある。しかし卒業式後も生徒は登校してきたりしており、完全に「バイバイ」ではない。要は「日程的な区切り」なのであり、柔軟に決めても良いことになっている。公立高校は3月が多く、大阪府と大阪市は3月17日だったと思う。 

「卒業式の次の日からはもう高校生じゃないの?」「バイト禁止の高校でも卒業してからはすぐ働けるの?」「映画やカラオケで学割は使えないの?」と言った身分の不安定さから以上のような疑念はあって当然だがこれは心配はない。結論から先に言うと何時卒業しようと「331日までは高校生」である。と言うのも明日の31日に卒業式があり、大学生や社会人になるまでの約2ヵ月間は身分があやふやになってしまうことを防ぐ為に児童、生徒、学生は41日から331日までを1年として、卒業しても331日までは学校に在籍している生徒という扱いをするよう法律で決められているからである。即ち「生徒証や学生証」は3月31日となっている。従って明日からの「バイクの運転は校則違反」であり、悪質なケースでは既に内定している大学側に通報しなければならない場合もある。卒業式が済んだ生徒は注意しなければならない。


 
明日卒業していく生徒数は最近では少ない年であり、617人で、令和3年が771人、昨年が878人であった。それで新たに入学してくる新高校1年生の数だが本日の16時までが出願最終締め切りであるが、実際は全て終わっている。この数値から容易に入学者数が想定できる。「2月10日の浪速高校入試に来る中学3年生は2163人」と固まった。近年では新記録の数値である。この数値を「内部進学」「専願」「併願」と区分し、過去の併願戻り率を数ケース当て嵌め、計算すれば850人から900人と簡単に弾き出せる。771人、878人、そして今年が仮に850人~900人とすればこれはもう「ウナギ上り」である。「鯉の滝登り」と言う言葉もあるが鯉よりウナギの方が旨いからこちらにしよう。このうなぎ上りの傾向はまだまだ続くと思わねばならない。だから私は常に教室数の事を心配している。 


明日の卒業式を踏まえ、今日は時間が出来たので建設中の「NS館」の現場に赴いた。着々と3月末竣功で工事が進められていた。これで新たに本校は「5教室が増強」される。平成28年の新校舎建設時は54教室を有し、その後も体育教官室に3教室分を増強した。「木村は万里の長城でも作るのか」と言われる心配もしたが、「やばい!」と考え、昨年の4月にNS館の建設を決断したのである。だから来年度以降2年間、新中学校校舎が完成するまでは何としても「NS館+」で賄っていかねならない。新中学校校舎が竣功し、今の中学校教室を高校用に改造すれば一挙に8クラス程度は楽に余裕教室が出来、何人でも受け入れられる。「大規模校からマンモス校」への道は広がる。大学系列でない中高のみの本校がマンモスとなれば凄いことだ。「大きいことは良いこと」なのである。面白くなってきた。私はこういう局面が好きだ。「血沸き、肉躍る感じ」である。