今日は高校の卒業式であった。「入学式の無かった学年の卒業式」である。今、私は無事に終わった卒業式の素晴らしさに感動している。格調高く、品が有り、それでいて温かみのある良い卒業式だった。3年前のこの時期、突如として襲ってきたコロナは学校行事を壊滅的に破壊し、政府からは非常事態宣言が出るなどして休校の憂き目にもあった。しかし若者はしぶとい。「めげず」に3年間を頑張って今日と言う日を迎えた。今日の卒業式に当たってPTA会長や保護者から「せめて卒業式に何かしてやりたい」との願望が学校側に寄せられ、私は即座に受け入れた。それが今日のPTAプレゼントの後述する「サプライズ動画」である。極々一部の人間だけしか知らないこの企画は生徒に強烈なインパクトで記憶に残ったと思う。良いことをしてくれたなと私はPTAに感謝する。必ずしも安くはないお金を使って動画制作を外注し、短時間にこれだけの物を作ったPTAの力が凄い。このような学校だからこそ良い生徒が育ち、生徒が多く集まるのだ。
通常の式典が終了し、緞帳が下がり2部に移り、卒業生から「記念品の贈呈」があり、次いで「保護者代表の謝辞」が学校側にあった。その後固くお断りしたのだがどうしてもと言われ、私を含め校長以下担任まで「花束の贈呈」があり、「校長の謝辞」と続いた。普通はそこで終わりなのだが、突然緞帳が上がり、目の前に大型スクリーンが目に飛び込んで来た。舞台には式典の小道具は片付けられて何も無かった。ただスクリーンがあり、広い体育館が突然暗くなった瞬間に「映像」が始まった。まるで良く出来た映画の出だし部分を見るような感じであった。映像は単にスクリーンだけでなく正面の壁全体に広がった映像もあった。会場全体が音楽と映像で彩られ、生徒達の3年間が映しだされたのである。私でさえ初めて見る映像で感動的であった。素晴らしかった。この「プロジェクションマッピング」が終わった後司会の教頭がここで初めて経緯を話したのである。
今、私は今日一日を振り返っているが「多くのストーリー」があった卒業式であった。一回のアラウンドでは書けないくらい多かった。それくらい「卒業式と言うのは感動を呼ぶ」ものだ。私の時程を整理してみよう。・6:50登校 ・7:30式服に着替え ・8:30自室にて来賓応接(PTA会長他、同窓会長、神社庁顧問) ・8:50神前奉告の儀 ・9:30卒業証書授与式参列 ・12:30式典終了後木村賞受賞者との神前写真撮影 ・12:45理事長室にて硬式テニス部3人の卒業生に特別賞を授与 ・13:00職員室にて3学年団への慰労の言葉と慰労金の金一封授与 13:10学年団との記念撮影 ・13:30神社前広場にて求めに応じて記念撮影 14:00着替え 14:10昼食
特に木村賞の受賞者と硬式テニス部3人の特別褒章のショットは感慨深い。ストーリーがあるのだ。これは又別途書くことにしようと思う。