2024年4月17日水曜日

生徒に混じって新体力テストに参加

 今日は終日かけて、生徒の「新体力テスト」を行った。文部科学省が推奨する体力測定項目により実施した測定結果から生徒が生涯にわたり、心身ともに健康で活力のある生活を営む為に自己の体力を知り、自分の体や体力に関心を持ち、自己に合った体力の高め方や健康の向上を工夫できるようにすることが目的である。「言うは易く、行いは難し」の典型的な例であるが、まず自分の体力の現実を知る事の重要さ、そして勿論体力増進の為に運動を実行することこそ大切であることは疑いようもない。しかし毎日毎日の日常生活で実行できる訳ではないことも事実である。それでも「体力というもの」を生徒に教えることは教員の責任であり、これが出来ていない学校は学校ではあるまいとまで思っている。私は「やれ、やれ!」という方だし、今日も生徒に混じって少し、トライしてみたが、当然体力の低下を大大痛感した。年寄りの冷や水と言われても私は何事にもチャレンジする。機会があれば挑戦する。これが無くなったら私は終わりである。



AMに高校1年、中学全学年、PMに高校2年、3年の2部制に分かれて総勢3000人の生徒の測定を保健体育の教員がリードしてそれに全教員が持ち場に付く。極めて「大がかり」である。測定項目は「上体おこし」「ハンド投げ」「反復横跳び」「握力」「幅跳び」「長座体前屈」と6項目を選択している。「50m走・シャトルラン」もあるがこれは後日授業で行われる。全てICTでデータが記録され管理される。特に本校の教員の優しさは熱中症や体力不調の生徒への目配りであり、今まで事故は無い。主担のT教諭が朝、部屋に来て「天気で良かったです!」と安堵の顔をしていたがその気持ちは良く分かる。今午前の部が終わって暫くしたら午後が始まる。 




このように4月5日の入学式から新入生に次々と新しい事をなじませながら早く高校生になって欲しいと思う。概して「生徒は早く新環境になじみ、大人は時間がかかる」と私は感じる。新任の教職員も同じことで「浪速の水」に早く慣れて欲しい。過去にもあったが、中には「斜に構え」たり「自分は教師としての経験が長い」ことを自慢したりする面が垣間見えたり、「前の学校とやり方が全く違う」とか誤解の上に文句を言う一風変わった先生もいた。前の学校で専任キップを貰えなかったか,或いは貰わなかったから本校に来てくれたのではないか。しかし、そういう事は口に出さず、早く浪速の空気に慣れ、浪速の良いところ、悪い点も見え始めてきたら、どしどし改善提案をして欲しいと思う。今は「仕入れ段階」である。先に社会科の男性教員の感想文を転記したが、今日は女性事務職員の書いた文章を転記する。お二人とも新卒であり、大いに将来を期待している人材の内のお二人だ。他にもたくさん居られるが、とにかく私の経験では書いている文章を読めば、その「人となり」が分かるだけに私は書かれた文章というものを重要視している。

 

     「施設見学会を通して」             事務 〇〇 〇〇

 

43日、新任研修として施設見学をさせていただきました。あいにく天候には恵まれませんでしたが、浪速学院が有する郊外の3つの施設を巡り、自分の目で見て感じることにより、これから自分たちが働く場所がどれほど生徒にとって素晴らしい環境であるかを心の底から実感することができました。事前にホームページで外観などは見ておりましたが、実際に目の当たりにするとその規模に圧倒されるばかりでした。とりわけ高天原スポーツキャンパスはプロのための施設かと思うくらいに広々と充実しており、いい意味で学校の施設だとは到底信じられませんでした。このように美しく整えられた数々の施設で勉学やクラブ活動に励むことができる生徒たちをうらやましく思うと同時に、のびのびと育っていく生徒たちを支えていける喜びを新たにしました。 

見学の中で最も強く感じたのは、理事長・学院長のご尽力の大きさです。どの施設も建物だけでなく土地の選定から行っておられたり、施設が完成してからもさらに活動しやすくするための方策を追求しておられたりするなどのお話を伺い、理事長・学院長の「浪速学院での教育」に対するご姿勢や並々ならぬ熱意に頭が下がる思いでいっぱいになりました。特に多聞尚学館で、尚学館になるまでの歩みとこれからが記されたものを拝見し、建物との運命的な出会いを知って感じ入るとともに、自分が理事長・学院長の統べる浪速学院に関われる身となれたことを一層誇りに感じました。 

私は事務職員として勤めるため、教員の皆さんに比べ見学した施設に足を運ぶ機会は少なくなるかもしれません。しかし当然生徒たちや先生方を支えるうえで様々な施設を知ることは不可欠ですし、だからこそより深く知っておく必要があるのではないかと思います。出発前に激励のお言葉の中で「生徒からすれば事務も先生」といただいたとおり、勉強合宿の準備や、クラブ活動のサポートなど、浪速学院の一員として職種にとらわれない貢献をしたいと考えております。これからたくさんの先輩方に支えていただきながら、また今回の見学で絆を深めた同期の仲間たちと助け合いながら、精一杯励んでまいりたいと思います。