2024年4月26日金曜日

私立中高、各校別入学者数の正式発表

 4月24日、15時からの「大阪私立中学校高等学校連合会」の会議で正式にこの4月入試における各校別募集、志願、入学状況の発表があった。入試広報のK教頭がデータを整理して報告に来てくれた。「中学は府内59校、高校は94校」の入試結果の正式な公開数値である。今までは自校のみの数値しか知る由も無かったが、今後は相対的な数値比較が可能となった。まず「浪速高校については嬉しいことに2年連続でトップ」の位置でその数は966人とダントツの多さである。有難い事だが、小躍りして喜ぶような事ではない。「浪速人気がバズッて」いると人は言って下さるが、来年の事は誰も分からない。調子に乗って足元を崩せば、来年は「地獄を見る」かも知れない。辞を低くし、謙虚に「教育の中味を更に高めていく」だけである。やっかむ人が校舎が美麗だからと言う人間が居るとは聞いていないが、校舎だけでは生徒は来ない。やはり総合的に浪速教育の中味を受験生と保護者は観て下さり、評価してくれているのだ。 



済んだことはどうでも良い事だが、我々は伸びた学校、減らした学校を直視し、来年度入試の参考にする。高校についてはトップ3は2年連続で位置が変わらず、近大附属さんが936人、興国さんが817人であった。データでは94校中入学者が300人未満の私立が49校あり、200人未満の学校となると23校だ。完全に2極化が進んだ。又公立高校の70校が定員割れし、大阪府は大きな危機感を持たれている。授業料完全無償化の施策は私立、公立に大きな影響を与えた。来年度入試に向かって各私立も、公立高校も既に動き始めている。必ず新しい手を打ってくるはずだ。我々も油断することなく、スタートダッシュをかけて前に進む。高校はようやく基盤が出来つつあるが問題は浪速中学校である。来年の春には新校舎が竣工する。入学者を一人でも二人でも増やそうではないかと私は入試広報部に発破をかけている。 

私立中学は四天王寺さんが336人、清風さんが326人、開明さんが300人と昨年同様にワン、ツー、スリーであった。我々の「ターゲットは中学入学者の増」であるが、これが一筋縄ではいかない。今年は141人で59校中23番目の位置であったが、ここ5年間、22位、21、23、22.23位とこの辺が「定位置」になっているのに「嘆息」する。しかし、入学者数は着実に増えてきており2年連続で140人台となった。高校と同じく完全に「2極化」してきている。私は分かっているのだが「高校入試と中学入試は根本的に異なる」。その違いをここで説明することは簡単ではないが、母集団が極めて小さい故に「浪中に入れば、先行き、どうなるの?」と言った問いへの答えが明確で無ければなるまい。基本的には「中高一貫」の旗を掲げることが必要で、「高校はどちらへ言っても良いですよ」では返答にはならない。浪中、浪高の一貫路線がポイントになる。とにかく折角の新校舎を泣かさないようにしなければならない。 


学校は極めて順調に進んでいる。昨日、今日と「生徒の健康診断」を行っている。明日は「保護者の授業参観日」であり、28日の日曜日は「硬式野球の応援」だ。対戦校は関大北陽さんで楽しみである。30日は中高ともに「校外学習」の日であり、そのまま学校は連休に入る。私は初めて連続した休暇を頂く事にした。理事長の校外学習である。連休明けの7日の「一斉参拝」については17年間で初めて常務理事に代行して貰う。昨日その為に学院長講話用として「ビデオメッセージ」の前撮りを行った。生徒には「学院神社拝詞」と「浪速生活の綱領」を詳しく解説した。初めての試みであるがビデオメッセージは肉眼、肉声での講話にどこまで肉薄できるか?出来ないがしないよりは益しだ。常に学院長の声を生徒には届ける。