4月5日の入学式を前に高校1年生の22クラス、中学の4クラス、合計26クラス分の教室準備が先週末に机、椅子など備品が入って全て完了した。これで万全である。卒業した高校3年のクラス数は18、中学は4だったから26―22=4と「4クラス分の新たな教室準備」が必要だった。一昨年に竣工したNS館(6教室)には余裕の空き教室が2クラス分あったから、不足する2クラス分の為に現在、中学生の入っている西館の小改造に取り掛かったのである。一つはECL教室を、もう一つは中学校長室を一般教室に改造することにした。中学校長の「男気?」は立派であった。職員室の隣の窓の無い、狭い印刷室を1年だけの急場しのぎで改造し、その部屋に入って貰った。その代わり1年後には何処の校長室よりも豪華で機能的な校長室に入って貰う。今朝ほど4教室の改造教室を視察したのだが見事な、素晴らしい教室が完成していた。電子黒板、従来の黒板などはなく前面は全てホワイトボード、外観の色調も変化を付けた。
これで中央館の改造はせずに西館の改造だけで終わったことになる。極めて大きな合理的判断であった。新高校1年生用のNクラス2教室は、現在NS館に入っている2年生のNクラス2教室と隣接しており生徒には心強く感じる配置だと思う。3年生のNクラス2教室は東館にあるが来年は全ての「中高一貫Nクラスの生徒用6教室はNS館に集約」するのも一案である。1年後であるが、常務理事と教務部長に検討を指示した。私は着任以来、仮設校舎や仮設の教室などは一切作ったことはない。生徒が学ぶ教室は全て1級品の教室とした。今回もこれがなされた。ささやかな私の誇りである。
8時30分、1日に着任した新任の常勤教職員はバスに乗り込み、校外学習施設の見学に出掛けた。ふくろうスタジアム、多聞尚学館、そして高天原スポーツキャンパスである。感覚的にも早く本校の一員になって貰うべく、今の内にあらゆる施設設備を見ておいて欲しいとの親心である。私はバスに乗り込み、激励した。皆さん、徐々に良いお顔をされていたように感じた。「自分の働く職場に誇りを持たないと仕事など出来る筈はない」。「いやいや」「本意ではない」となら早急に辞めて貰って結構であるが、人間の心は様々であり、雇用の意思を持って採用した我々には「雇用責任」がある。だから最後まで大切に対応していかねばならない。少数精鋭でやっているから早く戦力になって欲しいと願うのはあるが、そうはいっても当方が「焦ってはいけない」ことは自覚している。じっくり育てて行くが過去の経験では「出来る人間、やる気のある人間は最初から出来るし、飲み込みも手わざも早いものだ」。