遂に来年度中学入試の重要な局面である「第1回目の浪速中学校プレテスト」の当日、10月12日土曜日を迎えた。同時並行で今日は第4回目の中学校長の手になる入試説明会もあった。その昔は午後14時始まりであったが知恵を出して5年前から午前中に変更した。今年から「3S」がスタートしたので今後の入試関係は全て午前中に行える。これは受験生と保護者にも、学校の教職員にとっても良い話だ。私立学校はとにかくこれから来年3月末までの土曜日は小緊張が継続する場面が毎週、毎週続く。私立学校の宿命とも言えるが、逃げる訳に行かず、堂々と受け止めて誠実にやるしかない。午前8時のキックオフミーティングに参加し、私は関係の教員に一言だけ、「緊張感を持って頑張って欲しい」とお願いした。
最も本番の入試ではなく、1月の本番入試前の模擬試験みたいなものだが、浪中に関心があればこそ参加してくれるのであり、実質的には本番みたいなものだ。これで大体最終的数値が読める。まだ幼い小学校6年生が受験生であり、対応には笑顔で、優しく、慎重に、大切に、していかねばならない。受験生を迎える神社前広場の西方面には建設中の6階建ての新校舎には雲一つない秋晴れの空天から温かい陽ざしが差しており、登校してくる受験生に降り注いでいる。中学受験の受け入れる側の心配事は「欠席率」であり、高校に比べその数値は幾分高い。これはやはり小学校6年生であるから、当日の健康状態、小学校の行事など変動要因が多いからだが、今日の欠席率は昨年度より改善されていた。近年では最も多い参加者であった。
旧制浪速中学の創立から通算して来年は102年目となり、浪速中学校単独の新校舎の建設を宣言した年の入学者が前年度割れだったら「きまりが悪い、少しバツが悪い、格好がよくないな」と思っていたから、今朝の確定数値を見て、まずは「一安心」である。今後の財源は第2回目のプレテストの参加者の数である。これには1回目を受験した生徒もダブルで来るから如何に新規の受験生を取り込むかであり、今後入試広報部の視点はそこになる。1回目を他の私立中学で受験したが2回目の浪速中学の方が自分に合っている、良さそうと感じて貰えるように努力しなければならない。とにかく義務教育ではない私立中学受験は変動要因が多く、複雑であるが「チャレンジング」であることは間違いない。中学を併設している私立高校に「中学があって良かった!」と思って貰えるようにと中学関係者は張り切っている。
今日は浪速高校では校長による「第一次指定校推薦内定式」があって200人近い高校3年生がもう今日で大学進学先が内定した。正式に生徒と保護者に伝達し、これから来年4月からの大学入学式までの注意事項などを指導するのである。ところで明年1月30日の高校卒業式では現時点では確定ではないが825人程度の高校生が卒業して居なくなるが、新1年生の入学者を900人から1000人と見込んでいるから、が私の想定数値であり、来年度4月1日の期首での生徒在籍数はどう少なく見積もっても3200人から3300人超えになる数値だ。名実ともに大阪を代表するマンモス校に本校はなるだろう。「大きいことは良いこと」と浮かれるのではなくて「更に更に良い教育」を展開し、府民の皆様や社会の負託に応えて行かねばならない。責任重大である。