19日には天を恨めしく眺めながら、とにかく雨曇りの中、中学校の体育大会は最後のプログラムまで予定通り敢行した。これで感じたのは昼食抜きで「一気通貫」で行うということだった。遅くとも13時頃には全てが終了する良さを私は強く感じた。一昔前までは「運動会」は保護者は祖父母までお連れし、昼食時には花見弁当みたいな豪華なお弁当を開いて15時過ぎころまで行うと言う形であったが、今や、ましてコロナ以降はそのような光景は全く無くなり、生徒は通常の教室での昼食である。お仕事をお持ちの保護者にとって土曜日が例えば半日で学校行事が終われば、「助かります」という言葉も聞いた。
朝方、中学の校長、教頭、進路教務部長を部屋に呼び、上手く行った体育大会の慰労の言葉をかけ、続いて腹蔵しているテーマに関して重要な指示を出した。「どうも中学は行事が多いのではないか?」という問題提起であった。長い経緯があって現在の学校行事が有るのはよくよく分かっているのだが、明日も又中学は全員が「校外学習」がある。時代は変化しており、昔決めた学校行事も今や「3S」導入しており月~金は極めて重要な学習機会であり、そこに校外学習とか様々な行事が入れば、生徒の学力や、何より教職員の「働き方改革」に繋がらないと強調し、今年は予定通り実施するが来年は思い切って学校行事の見直しをするように指示をしたのだった。あくまで「優先順位」の問題である。ここらで一度「棚卸し」せよと言う事である。高校も同じことである。
19日の土曜日、学校では中学校の体育大会が盛大に行われていたが、その時間帯に並行して市内の道頓堀では御津神社による「祭礼」があった。「大雨の中のお祭り」だったと言う。私は体育大会にフルアテンドで縛られ、観に行くことは出来なかったが、今朝ほど担当の神道科のT先生から詳細な報告を受けた。ギャルによる「神輿のお練り」に本校の女生徒の有志が「神社奉仕」として依頼を受け、参加したものであったが、生憎の雨の中でも生徒は立派にお務めを果たしたという。宮司様はこれにいたく感動され、ご奉仕料が大幅にアップされ、総代会の方々からも来年も宜しくとのお願いを受けたと言う。トラブルなく無事に終わって安堵している。
4限目は「公開授業」があった。本校に就職して2年目の物理の女性の先生である。異例とも言える2年目で専任教諭候補にノミネートされ、今日の運びになった。私は何としても女性の先生を増やしたいと念願しており、過日行われた専門教科の基本調査でも中々良い結果であり、この日に繋がった。授業の後は私の部屋で「講評」があるのだが、勿論及第点であった。しかし私は様々な視点で思う処を述べた。9月から45分授業になっており、今まで以上に「授業時間という概念」を大切にして欲しいと思う。又タブレットや大型画面を使うのが目的ではなくてあくまで生徒の理解と定着であり、ICT教育の幻想にとらわれて行けないとも話した。授業はスピーディにリズミカルにダイナミックに45分で完結するドラマであり、上手い運び方で効果は大きく違ってくる。今後とも頑張って「授業の腕」を磨いて欲しいと思う。