2025年1月21日火曜日

斎戒沐浴して学院神社の大神様に感謝の誠を捧ぐ

 18、19、20日と3日連続で中学校入試があり、結果に満足する状況が私を幸せにしている。私は斎戒沐浴して学院神社の大神様に感謝の言葉を述べた。昨年からずっと休みなど無いが、体に残る疲労感は敢えて言えば「心地よい疲労感」と言える。男は仕事で生きていると書けば物議を醸すかも知れないが、私のような旧世代の人間は仕事で社会貢献出来ているという感覚が自分を生かしていると思う。若い世代は「どんどん働き方改革を推し進め」オンオフの切り替えを上手く図って欲しいと思う。合格通知を手にした保護者からの「納付金」の確認が15時現在で156人まで来ている。この段階で既に過去の記録、すなわち新記録であった一昨年の148人を超えており、「これで良し!」と全身に力がみなぎる。 



今朝の新聞各紙は2028年度以降の府立高校の入学者選抜制度の改善を府の教育委員会が発表したものを記事にしている。しかしこの改善という語句の選択に違和感が残った。ここは改新、改革くらいではないか。改善を使うと今までが悪かったと皮肉に取られないか?まぁどっちでも良いが中身は特別と一般選抜を統合し2週間程度早めて3月1日前後に実施するという。また第一志望、第二志望と複数校志願が可能とか、全府立に「アドミッションポリシー枠」を設けて選抜する制度も導入だとか。今まで何回も聞いている話なので別に驚きはしないが、少し府教委も動き出した感じで私は賛同したい。しかしこの制度がどのような効果を生むか、今後私学側は注視し、必要なら対抗策を打たねばならない。 

2年先の事であり、何で急がないのかという疑問があるが、想像するに送り出す公立中学校サイドとの調整の結果だろうと思う。今回府教委が打ち出した施策は当初は少なからず現場に混乱を生むだろう。このことはますます私学人気を高めることにならないか?第一志望と第二志望の複数校記載は本当に受験生に寄り添った施策なのか、少し気になる。第一志望先に失敗して第二志望先が定員未満で尚且リストの中で成績順となれば「待つ身には地獄の日々」となるのではないか。それならばイッソ、私学へ行くとなるのは自然な流れだ。まぁやって見なければ分からないが? 


今朝ほど常務理事と高校、中学の校長を交えて確定ではないが「4月からの人事」について第1回目の意見交換をした。特に話題となったのは高校も中学も新一年生の学年主任と学年チーフの人事だった。浪速学院Next100の元年とも言うべき新一年生は重要であるだけに慎重に考えていく。また高校のただ一人の教頭補佐では25クラス(高1)、21クラス(高3)、22クラス(高2)の合計クラス数が68クラスにもなるから一人ではしんどいだろうから新しい人材を教頭補佐で発令する考えも私は披歴した。両校長は重任と言うか、続投して貰う。焦眉の急は教員手配である。時間をかけてこの点も議論した。いずれにしても舞台は回りつつあり視点は4月新年度人事になりつつある。組織を動かすのは人事である。我々の根本原則は生徒が多いということは大歓迎すべきことだという一点である。生徒数の増に文句を言うアホは本校には居ない。


2025年1月20日月曜日

中高ともに極めて調子が良い!そういう時こそ人は育つ!

 今日も中学入試がある。15:25から「一次B選抜入試」である。既に他校で受験しているが色々あり、本校とのご縁があって浪速の試験も受けたいという受験生の為に設定している入学試験である。現時点で申込者のうち、何名の受験生が実際に登校してきてくれるのか、そのうち新規が何人いるのか?この新規の数値が実際に入学者の増に直結するので私は注視している。既に1次AA選抜、1次Bで合否発表を見た保護者は「入学金」を納付して貰って晴れて浪速中学の新一年生の候補者となる。候補者とは入学式で校長が入学を許可するまではあくまで候補者でしかないからだ。その数だが今15時現在で144人となり昨年の141人を超えている。過去の記録が148人だからおそらくこの数値を超える攻防になるかも知れない。私は嬉しい気分である。 



そして今日から「高校の願書受付」が始まった。基本的にWEB申込である。教育相談に来た人数から想定して昨年を200人超えた2400人台となる見込みでこれは新記録の数値となるだろう。昨年度の入学者が966人だったからこの数値を遥かに超えて1100人台を突破する可能性が出てきた。クラス数は25クラスになるかも知れない。学校全体ではなくて新一年生だけで25クラスである。教室はあるから心配はしていないが私の胸中は既に来年度令和8年度入試時の教室手配に心が羽を広げて飛んでいるのである。 


今日は年が明けて初めての「校務運営会議」の日であり、私は本年度の方針など語るよりも、席についている幹部教員の「自覚と覚悟」を問うた。彼らの中から将来のリーダーが出て来ないと逆に組織としては困る。逆境にある時より人は順調な時に素直に育つものだ。良い人柄と能力を有した方々ばかりだから心配はしていないが人は「ほおっておいて」、人は一人で育つものではない。親が子を育てるように教職員も今の組織のトップが意識して「育成する」という考えを持たねばならない。人を育てるということはそういう事である。 

最後に当面の予定を下記のように周知した。

 1月25日 二十歳の集い~浪速に戻る~

 1月30日 高校卒業式

 1月31日~ 中学生教室移動 西館改造着手

3月28日 新校舎竣功祭

       理事会・評議員会

3月下旬~ 中学生新校舎へ移動 

 5月8日  竣功記念大祝賀会並びに教職員歓迎会(スイスホテル南海)

2025年1月19日日曜日

今日も中学受験の日!そして明日も。並行して大学入学共通テスト二日目が進行中、

 今日も浪速中学校入試の日であった。昨日は「1次A入試」と夕方の「1A特別選抜」と一日に2回の試験でさすがに小学校6年生にはいささかしんどいことだったと思うが、受験生は元気一杯で「やったぞ!」と言わんばかりの様子で暗くなった正門を出て行った。保護者も「我が子の頑張り」に目を細めていた。何時見ても良い光景である。今日は「1B入試」という呼称であるが分かり易く言えば昨日は本校専願みたいな試験、すなわち本命先みたいなものであるが今日は本校再挑戦のグループと昨日既に他校で受験しているが、併願で浪速にトライしてみたいというグループに分かれる。 



その1B入試であるが、受験生の数はほぼ昨年並みだ。この意味は些か複雑であるがABのダブル受験は「どうしても浪中に入りたい」と考える生徒が多いことを示しているのかも知れない。良い傾向である。「新規受験者の数」も昨年とほぼ同じ数値であり、我々の期待はこの中から併願先の本校を選択してくれると嬉しいと言ったところか。いずれにしても各校とも昨日中に「合否をネット配信」しているから、合格切符を手にした受験生は「終わった!」と万歳をして受験に来ない。とにかく私立中学受験は複雑であり各校のやり方、受験生と保護者の思惑、そして塾の先生方のご指導が絡んでおり、読み解くのは結構複雑であり、それが面白いのである。 



アラウンドでは自分のところの入試ばかりの話題と言われても困るから進行中の「大学入学共通テスト」についても少し触れたい。こうして書いているが本校からの高校3年生は今頃試験会場で頑張ってくれている。今年の共通テストは2022年度から始まった現行の学習指導要領に基づく「新課程」に対応した出題となった。全体の教科・科目数は「旧課程」が6教科30科目であったが、新課程は7教科21科目となっている。教科で増えたのは「情報」であり、これが特記事項かも知れない。また社会科が大幅に改編され地理歴史公民の枠が大きく変わった。中でも私が注目しているのが情報である。 

本校には優秀な情報免許を有している先生が多くいて、内二人は数学の教師である。私は随分と前から先生方に対してプログラミングやデータ分析などの想定と指導をお願いしてきており、果たしてその結果がどうなるのか関心が極めて高い。後日の分析会が楽しみである。他校にないような情報教室も整備しているのも、「浪中、浪高の売りは情報教育にする」をフラッグに掲げているからだ。「英語教育の浪速」に続く「情報の浪速」を早期に確立したいと思っている。 

一方で共通テストを受ける受験生は減ってきており、今年の志願者495000人のうち、浪人生を中心とする既卒者は65000人で全体の13%にとどまった。これはピーク時の1/3であり、いかにも「大学が入り易くなった」ことを示している。要因は少子化の進展、そして矛盾するが「大学の定員が増えている」ことだ。文科省によると2024年度の大学入学者数は募集定員の総計を下回っている。志望する大学を選ばねば全ての受験生が入学できる「大学全入時代」となっているからである。最早大学は昔と大きく変わっており、成功の道への特別乗車券とはなっていないのである。

2025年1月18日土曜日

学校は今日から入学試験モードに

 遂に中学入試が始まった。今日から2月中旬の高校入試まで我々私立の教職員には「小緊張」が続く。この小緊張と言うのが案外と身体には響く。しかし受験生が多いから幾分、精神的疲労は軽減される。これが対昨年比で減少していたら、正直、少し「気落ち」もある。親しい他校の理事長が「大幅に減少している」との嘆きを聞くと、その気持ちが分かるだけに同情を禁じ得ない。ただ増えた学校と減った学校があるから、我々は謙虚に辞を低くして対応するのが紳士のたしなみだ。今日の18日は近畿圏の私立中学は「同時一斉試験」であり、この後は各校独自で様々な呼称で受験生を集める工夫をしている。本校でも今日は「一次A入試」で言わば受験生にとっては「本命」受験先であり、どの私立も今日の最初の試験がほぼ全体を決めると言っても過言ではない。

 府内の私立高校は96校程度、私立中学は60校程度だから残りの36校は高校のみである。正直言って中学入試は複雑で大変だが「中学校を有している幸せ感」は何事にも代えがたいものがある。建設中の中学校棟に今日受験に来た生徒が初めて新校舎に入ることになる。受験生総数は151人であったから、まず希望する募集数の4クラス120人は見えて来たと思う。安堵である。16時からは「Ⅰ類選抜入試A型」と呼称した選抜試験があり、18時50分まで続く。試験はまだ続き、明日の19日(日)は「1次B入試」として試験を行う。この先も予定しているが、何れにしても小学校6年生の受験生だから本校も他校も「受験機会」は多く設けている。 



同時並行で今日は「大学入学共通テスト」の日であり、全国の高校3年生約495000人が指定された会場にて問題に取り組んでいる。本校からも大阪公立大2か所、桃山大の1カ所の3か所に分散して過去最大の数の受験生が飯田校長以下先生方の激励を受けて臨んでいる。高校校長は大学受験、中学校長は自分の学校の入学試験と学校全体が今日と明日は入学試験である。これを見守る学院長としての私は豊かな気持ちでとにかく無事に終わるように学院神社の大神様に祈願している。お正月のゆったり気分は今日で完全に払拭され、一挙に私立学校の設置者の顔に変わる。4月5日の入学式までこの気分は続く。このバイオリズムが何とも言えない「心地良い疲労感」を生み出す。まさに学校経営の醍醐味である。

2025年1月17日金曜日

中学も高校も今年の入学者数が見えてきた?

 今朝の各紙は例年と同じく明日18日から始まる「府内私立中学の入試出願状況」について詳細な記事を出している。同時に京都、奈良の状況も記事にある。これによれば「大阪は59校で平均2.38倍の倍率、京都は24校で3.9倍、奈良は11校で3.96倍」であった。このように大阪は他府県に比べて私立中学の数が多いから倍率が低いように見えているが実態は、私立中学希望者の数が未だ低いということだ。大阪では私立中学への世論や助成が大きくないからこのような結果になっている。公立中学の教室が「ガラガラ」だから公立に行くべしなら教育施策としては逆であり、「高校の授業料完全無償化施策」と論理が合わない。「公私に関わらず幅の広い教育現場の構築」こそが、将来の日本の為に必要であると私は信じて疑わない。 

何時も会合でお会いする有力私立の理事長は私に「大体、助成と言う言葉から間違っている」と言われる。教育に関する公費の投入は、府税の納入者の事を考えれば「公立も私立も同等に扱うべき」だと言うのである。全く同じ税金を徴収されており、此処には公立も私立もない。全く同感である。大阪では私立中学が頑張っていることを直視し、更なる助成をお願いしたいと思う。大体、大都市の大阪で助成額が47都道府県で最低レベルというのは恥ずかしく思う。必ず我々は大阪の教育の一翼を担っている自負を持って大阪の教育の為に頑張って行く。今後大阪の私立中学の潜在的な伸び代は大きい。行政サイドの義務教育では少子化で教室が一杯一杯空いているから中学は公立へと言う論理は今や無理がある。幼・小・中・高・大の「教育無償化」施策こそ今の日本を救い将来の国力増進の切り札になると私は確信している。必要予算も大したことはない。各政党は本気になって「教育立国:日本」の為に今、何を為すべきかを考えて欲しいと思う。 

新聞記事は14日正午時点での数値であり、浪速中学校は記事では146人であるが今朝現在では156人と大きく伸びている。このポジションは59校のうち、トップ21位である。トップはダントツで清風南海さんの839人であり、志願者が50名未満の学校は15校もある。このように私立中学も完全に2極化している。浪速中学校は後2か月後に竣工する新校舎と卓越した能力を有する教職員の頑張りで間違いなく益々伸長することに私は自信を持っている。その為の新校舎だ。今年の入学者は昨年度の141人を1人でも上回れば「結果良し」としたい。中学は徐々に力を付けており、焦る必要はない。楽しむ余裕も必要だ。時間がかかる。 



2月の高校入試の前段階であった「個別の進路先教育相談」もほぼ修正変更等があったが、それも今日で定まった感がある。本校はこのアラウンドでも書いているが、お陰様で極めて順調で、過去の統計データを駆使してシミレーションすれば驚くような数値が出ている。「本当かな?」と疑うくらいの大きな数値だ。「爆発」と言っても良い。昨年が22クラスで966人であったが、令和7年度入試予想では何と25クラスで1100人を超える可能性が高まっている。手前味噌ながら我々の強さは教室数に全く問題がないという点だ。1100人台と言う数値は日本全国でもトップ3に入るのではないか?別途調べてみよう。今朝ほど入試広報のミーティング時に私は思わず両手を上げたがこれは喜びの「万歳」でもなく、受け入れの準備の為の「参った」でもない。学校改革の過ぎし20年を想い、複雑な感情が入り交った思いが両手が上げさせたのである。わずか6クラスや7クラスの入学者が今や25クラスに膨れ上がった。感無量である。


2025年1月14日火曜日

皇紀2685年、西暦2025年、令和7年、2025.3

 最早、今日では一般的な話ではないが我が国には「皇紀という暦」がある。これは初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を元年とする日本の紀年法であり、「日本書紀」の記述に基づき、元年を西暦(キリスト紀元)で言えば紀元前660年としている。従って西暦に660を足すと皇紀になる。通常は皇紀というが、その他、紀元、神武紀元、皇暦、神武暦、日紀等の名称がある。明治維新後、政府は西洋に倣って、暦法を改め「太陽暦」を採用するとともに、明治5年(1872年)に神武天皇即位紀元を制定した。そう、当時の日本はまだ「神国日本」であった。

940年(昭和15年)が神武天皇が即位してから2600年に当たることから、国威高揚の狙いもあり、時の日本政府主導で「紀元二千六百年祝典準備委員会」を発足させ、国民総参加の一大イベント「皇紀2600年奉祝」を大掛かりに実施した。その後今日まで皇紀に関しての、かかる大きな国民的行事はない。そして戦後となり国際化の進展は今や皇紀という言葉さえ、耳にすることは全く無くなった。「ただ、それだけの話」であるが私は神社神道の学校の理事長として「せめて本校くらいは皇紀の名残を残すべき」という思いが強く、次々と建てた全ての校舎などの「定礎」について年号は「皇紀」を使ってきた。 


「ノスタルジー」と「木村個人のこだわり」と言われればそれまでだが私は本校で学ぶ、これからも学ぶ生徒に「このような暦がある」と暗黙の状態で知らしめたいと考え継続してきた。建設中の新中学校棟の定礎について、ゼネコンさんから依頼を受けてこの3連休の2日を使って10枚ほど書いた。今回は中学校棟という事もあり、皇紀と西暦と年号と西暦の4つも並べて一枚の紙に書くことにした。皇紀が今の西暦や日本だけの年号と算用数字と並べれば生徒にも意味が分かる筈だ。毛筆で算用数値は書くのは難しく、上手くは書けなかったが、そのうち一枚を取り出し、この書体を活かして3月末までに基礎部分に「定礎の銘板」取り付けられる。しかしまだ気に入らない書だ。書き直すかな?





 

2025年1月11日土曜日

浪速、そのさざ波の拡がり

 9日が宵恵比寿、昨日の10日が本恵比寿、そして今日が「残り福」のえべっさんのお祭りである。本校の学院神社のお祭りしている神様は、当然こと頂点は天照大神であるが府内の各神社の御祭神は包含して「八百万の神々」であり、当然、中には当然恵比寿様も入っておられる。法人の役員である評議員には今宮戎神社や堀川戎神社の宮司に就任して貰っていることでも近さが分かる。私は本日の残り福の日に8日の新春拝賀始業式に設置した真新しい賽銭箱にお賽銭を入れて、「我々に福が来ますよう」にお願いした。賽銭箱はわずか3日ほどで、その場所に落ち着きを見せてたたづんでおり、屋根の銅板が光を放っていた。私は良いことをしたとつくづくと思った。生徒にも保護者にもこの気持ちは伝わっており、これからは単なる空箱ではなくなるだろう。 



昨日は「大阪私学新春互例会」が市内のホテルであったことは昨日のアラウンドでも触れた。大阪の私学関係者総出でこれに府会、市会の議員先生方も多く参加されていた。多くの方々の賀詞の交換をしたが、必ずと言って良い位、「浪速学院の勢い」について言及された。府の教育庁の幹部まで、会が始まって早い段階で私のテーブルまで脚を運んで下さり、今年も「どさーっと」との表現で「浪速の人気」に言及して頂いた。私学課としては私学の中に高校の完全授業料無償化の施策をここまで活かした学校作りを実践している私立高校があること自体を極めて好意的に受け止めて頂いていると私は強く感じた。 

6日から始まった2月10日からの高校入試本番前の教育相談はほぼ昨日で大半が終わった。今日から相談場所は入試広報部に戻し、入試前日まで受け付ける。今年の大きな特徴は相談に来られた公立中学校の数が300校に近いほど「輪が広がっている」ことだ。府の南部主体から大和川以北の大阪、東大阪市内全域まで「さざ波が外へ外へ」と広がっている。これは住吉区のある本校が名実ともに府の中心部にかけて存在感を発揮し始めたという事ではないか。このことにより「専願件数、相談件数の総計数値が新記録」になっている。私は入試広報のK教頭からの報告を受け、受け入れの教室数を算定した。 


今年の入学者数の予想はまだまだ概算段階であるが、昨年の22クラスを超えて最大25クラス分の用意をしなければならないと読んだ。「広がる波」は我々が制止することは出来ない。今年は良いとして令和8年度も令和9年度もこの状態と考えることが絶対である。その答えが余裕を持って25クラスである。2年先までの教室手配について「具体的プランを答申せよ」と常務理事と高校校長に指示をした。嬉しい悲鳴を超えた大きな悲鳴である。対応は十分可能である。本校で学びたいと希望する生徒を受け入れるのが私立高校であり、幾分「戦線の縮小」に思いが行っていたが、考えを元に戻した。「来たいという生徒がいる」ことは私立高にとって最も嬉しいことであり、それに応えるのが理事長他法人役員、すなわち学校設置者の責務だ。



 

2025年1月10日金曜日

令和7年度入試夜明け前、中高ともに順調に推移

 「中学校入試の出願状況」も「高校の教育相談」も順調に推移している。特に中学校は今朝段階で昨年の1次A入試の出願数と並んだ。まだ、後数日あるから上積みが期待できる。高校はまだ相談段階だが、想定通り相談件数が順調に伸びており、何回もこのアラウンドで書いたがこれらをベースとした入学者予想は昨年の新記録数値である966人を超えて1000人台を突破する勢いが見える。教室数は全く問題ないが新高校1年のクラス数は昨年の22クラスを超えて23、24クラスとなるかも知れない。これらの状況は私を安堵させる。それよりも教職員全員が自信と誇りを持って毎日仕事をしてくれている様(さま)が嬉しい。入試広報部にてご指導、ご支援いただいている元中学校校長先生の方々のお顔には笑みが絶えない。今入試広報部は最強かも知れないと感じた。とにかく浮かれることなく、細心の注意でこれから始まる中学、高校の入試作業を見事に完遂する。 



午後から淀川区のガーデンパレスにて「2025大阪私学新春互例会」があって常務理事、高校、中学の校長、それにPTA会長、副会長と参加させて貰った。この席でも多くの私学関係者から「浪速の勢い」についてお話があった。私は落ち着く暇がないほどご挨拶をお受けしたが、全ては今本校で学んでいる生徒と保護者のお蔭で今日の浪速がある。実るほど頭を垂れなければならない。勢いは何時かは落ち、元に戻るのが世の常であるが、それを遅らせ、少しでも先延ばしすることが私の仕事だ。

話変わって、「この棟札がこの場所に設置されていると知る人間はほとんどいないか極めて少数の人々になるでしょうね」と誰かが言っていたが全くその通りだ。少なくとも今後この校舎の寿命は50年は遥かに超えるから私も私の周辺の人間もこの世には居ない。8日の新春拝賀式の当日、私はゼネコンの方々と少人数で新中学校棟塔屋部分の最も高い屋根部分に私が自ら棟札等を置いた。この後天井板を張って見えなくなる。昨年の10月23日の上棟祭で地上から「曳綱」で持ち上げた土地と建物の神様のお札が未来永劫この場所で我々を見守ってくださる。有難い限りである。




2025年1月8日水曜日

令和7年新春拝賀始業式

 6日が教職員の初出の日であり、この日から高校入試の「教育相談」が始まった。1日おいて今日8日は新春拝賀式・3学期の始業式、略して「新春拝賀始業式」の日であった。教育相談の受付と始業式の同時進行であるが特段の問題はない。今朝現在で既に和泉や堺の公立中学校を中心として40校の中学校から相談を受けており、「浪速人気」は依然として高そうで、この事が私を元気付ける。神社神道を建学の精神とする本校は通常の学校の形である単なる始業式では不十分との私の思いから着任し、学校改革が軌道に乗り始めた頃から「新春拝賀・始業式」と名を改め、「形の格上げ」を行い、神社界、PTA役員、同窓会も参列した学院神社への正式参拝とした。その後中高分かれて両校長の手による始業式と言う具合だ。 



言わば学院神社への学校挙げての「初詣」が新春拝賀式と考えて貰えば良い。このような「形作り」が大切だとの私の信念は全く揺るぎがない。形を作って最初はその枠内で動き、形は徐々に変えても良い。最初から個々の裁量に任せて形など無い場合は案外と結果が出てこない。「組織というのはまず形から入って行った方が得策」である。拝賀式という以上は単に全員揃っての参拝だけではなくて各人が新年を寿ぎ、決意を新たにするのだ。その為に生徒が主役であり、本校の特別クラブである雅楽部と神楽部の部員による「神明奉仕」の光景を全員が目に焼き付けることが重要である。部員たちは正式の装束に身を纏い、雅楽の音を奏で神楽部が厳かに舞って奉納してくれた。 


そしてこの日の為に私は真新しい「賽銭箱」を神社前に設置した。幾久しくお参りする人々の善意を受けとめるであろう。その後「新年を寿ぐ学院長講話」があり、その席で私は例年と同じように「干支に纏わる話」から始めた。今年は「巳年」で、動物にあてはめると蛇となる。巳年の特徴は成長の完成と新たなスタートとあった。 一つのサイクルが終わり、「新たなサイクルが始まる転換期」で、「静寂と内省」、外見的には静かに見えるが、内面では大きな変化が起きているとあった。そして「再生と変革」、 古い価値観や習慣を手放し、新しい自分へと生まれ変わるチャンスを与えてくれる干支が巳年だとあった。昨年は辰年で、辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛となって大きく成長し形が整う年と言われ、登り龍のごとく上昇、前進、展開等に大きく関わる年ともいわれていたが今年は一転、「静なる年」と私は生徒に話した。 


学院長講話の後は「別れの時」が待っていた。校長主宰の始業式の後「高校3年生を送る会」が自治会生徒の手によって行われた。代表生徒によって送辞の言葉が述べられ、3年生の代表生徒が答辞となった。この間、拝賀式に参列して下さったPTA役員には6階の天空レストランで心づくしの「ぜんざい」を振舞って暫しの歓談の時を以ってご慰労申し上げた。この様にして学校の令和7年、2025年は動き始めた。皇紀で言えば初代天皇、神武天皇の日本国建国以来2685年になる。我国の歴史から見れば本校102年目となる。私は午後建設中の新中学校棟の「定礎」の字を揮毫した。中学生にも分かり易く皇紀と西暦と元号の3種類を一枚の和紙に書いた。これが建物の基礎に埋め込まれ、悠久の年月をかけて「浪速中学校、ここに在り」と未来永劫、燦然と輝く光を放つ事を期待したい。