今朝の各紙は例年と同じく明日18日から始まる「府内私立中学の入試出願状況」について詳細な記事を出している。同時に京都、奈良の状況も記事にある。これによれば「大阪は59校で平均2.38倍の倍率、京都は24校で3.9倍、奈良は11校で3.96倍」であった。このように大阪は他府県に比べて私立中学の数が多いから倍率が低いように見えているが実態は、私立中学希望者の数が未だ低いということだ。大阪では私立中学への世論や助成が大きくないからこのような結果になっている。公立中学の教室が「ガラガラ」だから公立に行くべしなら教育施策としては逆であり、「高校の授業料完全無償化施策」と論理が合わない。「公私に関わらず幅の広い教育現場の構築」こそが、将来の日本の為に必要であると私は信じて疑わない。
何時も会合でお会いする有力私立の理事長は私に「大体、助成と言う言葉から間違っている」と言われる。教育に関する公費の投入は、府税の納入者の事を考えれば「公立も私立も同等に扱うべき」だと言うのである。全く同じ税金を徴収されており、此処には公立も私立もない。全く同感である。大阪では私立中学が頑張っていることを直視し、更なる助成をお願いしたいと思う。大体、大都市の大阪で助成額が47都道府県で最低レベルというのは恥ずかしく思う。必ず我々は大阪の教育の一翼を担っている自負を持って大阪の教育の為に頑張って行く。今後大阪の私立中学の潜在的な伸び代は大きい。行政サイドの義務教育では少子化で教室が一杯一杯空いているから中学は公立へと言う論理は今や無理がある。幼・小・中・高・大の「教育無償化」施策こそ今の日本を救い将来の国力増進の切り札になると私は確信している。必要予算も大したことはない。各政党は本気になって「教育立国:日本」の為に今、何を為すべきかを考えて欲しいと思う。
新聞記事は14日正午時点での数値であり、浪速中学校は記事では146人であるが今朝現在では156人と大きく伸びている。このポジションは59校のうち、トップ21位である。トップはダントツで清風南海さんの839人であり、志願者が50名未満の学校は15校もある。このように私立中学も完全に2極化している。浪速中学校は後2か月後に竣工する新校舎と卓越した能力を有する教職員の頑張りで間違いなく益々伸長することに私は自信を持っている。その為の新校舎だ。今年の入学者は昨年度の141人を1人でも上回れば「結果良し」としたい。中学は徐々に力を付けており、焦る必要はない。楽しむ余裕も必要だ。時間がかかる。
2月の高校入試の前段階であった「個別の進路先教育相談」もほぼ修正変更等があったが、それも今日で定まった感がある。本校はこのアラウンドでも書いているが、お陰様で極めて順調で、過去の統計データを駆使してシミレーションすれば驚くような数値が出ている。「本当かな?」と疑うくらいの大きな数値だ。「爆発」と言っても良い。昨年が22クラスで966人であったが、令和7年度入試予想では何と25クラスで1100人を超える可能性が高まっている。手前味噌ながら我々の強さは教室数に全く問題がないという点だ。1100人台と言う数値は日本全国でもトップ3に入るのではないか?別途調べてみよう。今朝ほど入試広報のミーティング時に私は思わず両手を上げたがこれは喜びの「万歳」でもなく、受け入れの準備の為の「参った」でもない。学校改革の過ぎし20年を想い、複雑な感情が入り交った思いが両手が上げさせたのである。わずか6クラスや7クラスの入学者が今や25クラスに膨れ上がった。感無量である。