遂に中学入試が始まった。今日から2月中旬の高校入試まで我々私立の教職員には「小緊張」が続く。この小緊張と言うのが案外と身体には響く。しかし受験生が多いから幾分、精神的疲労は軽減される。これが対昨年比で減少していたら、正直、少し「気落ち」もある。親しい他校の理事長が「大幅に減少している」との嘆きを聞くと、その気持ちが分かるだけに同情を禁じ得ない。ただ増えた学校と減った学校があるから、我々は謙虚に辞を低くして対応するのが紳士のたしなみだ。今日の18日は近畿圏の私立中学は「同時一斉試験」であり、この後は各校独自で様々な呼称で受験生を集める工夫をしている。本校でも今日は「一次A入試」で言わば受験生にとっては「本命」受験先であり、どの私立も今日の最初の試験がほぼ全体を決めると言っても過言ではない。
同時並行で今日は「大学入学共通テスト」の日であり、全国の高校3年生約495000人が指定された会場にて問題に取り組んでいる。本校からも大阪公立大2か所、桃山大の1カ所の3か所に分散して過去最大の数の受験生が飯田校長以下先生方の激励を受けて臨んでいる。高校校長は大学受験、中学校長は自分の学校の入学試験と学校全体が今日と明日は入学試験である。これを見守る学院長としての私は豊かな気持ちでとにかく無事に終わるように学院神社の大神様に祈願している。お正月のゆったり気分は今日で完全に払拭され、一挙に私立学校の設置者の顔に変わる。4月5日の入学式までこの気分は続く。このバイオリズムが何とも言えない「心地良い疲労感」を生み出す。まさに学校経営の醍醐味である。