2025年1月19日日曜日

今日も中学受験の日!そして明日も。並行して大学入学共通テスト二日目が進行中、

 今日も浪速中学校入試の日であった。昨日は「1次A入試」と夕方の「1A特別選抜」と一日に2回の試験でさすがに小学校6年生にはいささかしんどいことだったと思うが、受験生は元気一杯で「やったぞ!」と言わんばかりの様子で暗くなった正門を出て行った。保護者も「我が子の頑張り」に目を細めていた。何時見ても良い光景である。今日は「1B入試」という呼称であるが分かり易く言えば昨日は本校専願みたいな試験、すなわち本命先みたいなものであるが今日は本校再挑戦のグループと昨日既に他校で受験しているが、併願で浪速にトライしてみたいというグループに分かれる。 



その1B入試であるが、受験生の数はほぼ昨年並みだ。この意味は些か複雑であるがABのダブル受験は「どうしても浪中に入りたい」と考える生徒が多いことを示しているのかも知れない。良い傾向である。「新規受験者の数」も昨年とほぼ同じ数値であり、我々の期待はこの中から併願先の本校を選択してくれると嬉しいと言ったところか。いずれにしても各校とも昨日中に「合否をネット配信」しているから、合格切符を手にした受験生は「終わった!」と万歳をして受験に来ない。とにかく私立中学受験は複雑であり各校のやり方、受験生と保護者の思惑、そして塾の先生方のご指導が絡んでおり、読み解くのは結構複雑であり、それが面白いのである。 



アラウンドでは自分のところの入試ばかりの話題と言われても困るから進行中の「大学入学共通テスト」についても少し触れたい。こうして書いているが本校からの高校3年生は今頃試験会場で頑張ってくれている。今年の共通テストは2022年度から始まった現行の学習指導要領に基づく「新課程」に対応した出題となった。全体の教科・科目数は「旧課程」が6教科30科目であったが、新課程は7教科21科目となっている。教科で増えたのは「情報」であり、これが特記事項かも知れない。また社会科が大幅に改編され地理歴史公民の枠が大きく変わった。中でも私が注目しているのが情報である。 

本校には優秀な情報免許を有している先生が多くいて、内二人は数学の教師である。私は随分と前から先生方に対してプログラミングやデータ分析などの想定と指導をお願いしてきており、果たしてその結果がどうなるのか関心が極めて高い。後日の分析会が楽しみである。他校にないような情報教室も整備しているのも、「浪中、浪高の売りは情報教育にする」をフラッグに掲げているからだ。「英語教育の浪速」に続く「情報の浪速」を早期に確立したいと思っている。 

一方で共通テストを受ける受験生は減ってきており、今年の志願者495000人のうち、浪人生を中心とする既卒者は65000人で全体の13%にとどまった。これはピーク時の1/3であり、いかにも「大学が入り易くなった」ことを示している。要因は少子化の進展、そして矛盾するが「大学の定員が増えている」ことだ。文科省によると2024年度の大学入学者数は募集定員の総計を下回っている。志望する大学を選ばねば全ての受験生が入学できる「大学全入時代」となっているからである。最早大学は昔と大きく変わっており、成功の道への特別乗車券とはなっていないのである。