9日が宵恵比寿、昨日の10日が本恵比寿、そして今日が「残り福」のえべっさんのお祭りである。本校の学院神社のお祭りしている神様は、当然こと頂点は天照大神であるが府内の各神社の御祭神は包含して「八百万の神々」であり、当然、中には当然恵比寿様も入っておられる。法人の役員である評議員には今宮戎神社や堀川戎神社の宮司に就任して貰っていることでも近さが分かる。私は本日の残り福の日に8日の新春拝賀始業式に設置した真新しい賽銭箱にお賽銭を入れて、「我々に福が来ますよう」にお願いした。賽銭箱はわずか3日ほどで、その場所に落ち着きを見せてたたづんでおり、屋根の銅板が光を放っていた。私は良いことをしたとつくづくと思った。生徒にも保護者にもこの気持ちは伝わっており、これからは単なる空箱ではなくなるだろう。
昨日は「大阪私学新春互例会」が市内のホテルであったことは昨日のアラウンドでも触れた。大阪の私学関係者総出でこれに府会、市会の議員先生方も多く参加されていた。多くの方々の賀詞の交換をしたが、必ずと言って良い位、「浪速学院の勢い」について言及された。府の教育庁の幹部まで、会が始まって早い段階で私のテーブルまで脚を運んで下さり、今年も「どさーっと」との表現で「浪速の人気」に言及して頂いた。私学課としては私学の中に高校の完全授業料無償化の施策をここまで活かした学校作りを実践している私立高校があること自体を極めて好意的に受け止めて頂いていると私は強く感じた。
6日から始まった2月10日からの高校入試本番前の教育相談はほぼ昨日で大半が終わった。今日から相談場所は入試広報部に戻し、入試前日まで受け付ける。今年の大きな特徴は相談に来られた公立中学校の数が300校に近いほど「輪が広がっている」ことだ。府の南部主体から大和川以北の大阪、東大阪市内全域まで「さざ波が外へ外へ」と広がっている。これは住吉区のある本校が名実ともに府の中心部にかけて存在感を発揮し始めたという事ではないか。このことにより「専願件数、相談件数の総計数値が新記録」になっている。私は入試広報のK教頭からの報告を受け、受け入れの教室数を算定した。
今年の入学者数の予想はまだまだ概算段階であるが、昨年の22クラスを超えて最大25クラス分の用意をしなければならないと読んだ。「広がる波」は我々が制止することは出来ない。今年は良いとして令和8年度も令和9年度もこの状態と考えることが絶対である。その答えが余裕を持って25クラスである。2年先までの教室手配について「具体的プランを答申せよ」と常務理事と高校校長に指示をした。嬉しい悲鳴を超えた大きな悲鳴である。対応は十分可能である。本校で学びたいと希望する生徒を受け入れるのが私立高校であり、幾分「戦線の縮小」に思いが行っていたが、考えを元に戻した。「来たいという生徒がいる」ことは私立高にとって最も嬉しいことであり、それに応えるのが理事長他法人役員、すなわち学校設置者の責務だ。