2020年5月11日月曜日

万歳!高1、中1、新入生が初登校

ピカピカの新品の靴に制服が「パシッ」と決まって高校1年生と中学1年生が登校して来た。中学生は革靴ではなくて「ズック靴」だからすぐ分かる。最も足元を見なくても顔を見れば幼さが残っており中学生だとすぐ判別出来る。ようやく新入学生が本校の制服に身を纏っている姿を見ることが出来た。中高合わせて780人ほどの集団が長い列で正門を目指しながら歩いてくる生徒を見るとほっと一安心である。「学校は生徒が居て何ぼ?の世界」であり、生徒のいない学校は単なる大きな建物でしかないことが今回、痛いほど良く分かった。生徒はまず教室に入り、参拝の仕方などを簡単に教え、その後神社神道の学校として学院神社に正式に「初登校の神前奉告」を済ませた。






神社前広場には中学生のみ間隔をあけて並ばせ、高校は数も多いから各教室からの「遥拝」形式とした。高校と中学の校長は初めて見る入学生で入学式の式辞もなかったので簡単な校長挨拶と言うか講話を行った。中学校長は時計台広場において肉声で、高校校長はマイクを使った校長メッセージの伝達である。その後初めて担任となる先生との実顔の顔合わせとなった。実顔とはおかしな話だが実際にそうだからこういう言葉も許されるだろう。この中学1年生は初めて4クラス体制で137人だから、その数を眺めてみると結構大きい集団であることが分かった。これまた私を嬉しくさせる。何事も大きいことは良いことだ!






中学はその後ホームルームで回収物の確認、配布物の説明、「ミマモルメ」の説明があった。これは生徒が正門の出入り時に自動感知して保護者の携帯に連絡が自動的に入るという優れもので生徒の安全を期するために数年前から既にやっている。その後「オンライン授業」の説明をして12時前には終わる。高校は生徒には厳しいものがあって全員に「服装検査と頭髪検査」など生徒指導部長からの話などがあり、残った一部の生徒の個人写真撮影があった。特にTとAグループの生徒にはクロムブックの為の「グーグルアカウント設定」の説明がある。これが案外手間取った。詳細な分刻みの時程が定まっており、彼らにとって初めての学校生活のスタートの為にまず一段ずつ階段を上ってもらう手筈を確実に進めた一日であった。すべてが終わって私は中高の学年主任から詳細な報告を受けたが特段問題もなく安心したのである。






オンライン授業と言えば本日登校してきていない中2と中3、高2と高3の生徒には本格的に今日からオンラインで各自宅で中学は6コマ、高校も6コマの授業が進行中である。ただ高校の「クラッシー」は全然駄目だという。確かに全国120万人という数が一斉にアクセスすると繋がり難いのだ。私は高校の残った全てのクラスにもクロムブックを用意し、アプリも「G suite」に切り替える。しかしすごい時代になってきた。学校でオンラインの授業が始まるなどついぞ、数か月前には全く無かった話だが今や日本全国公立も含めて、どこもかしこもオンライン、オンラインである。幸い本校は「中学では教育の進化と深化」のために先駆けてやってきたし、高校でもいち早く手を付けて来たから「あたふた」とする必要は無かったのでこれだけは胸を張れる。

中高の教頭が近隣の有力な私学のオンライン授業について状況をヒヤリングした結果が私の手元にあるが、これによっても「本学院の先進性が証明され」私を嬉しくさせる。大阪府の吉村知事と松井市長は府内小中の全員に一人一台パソコンを支給し、公立高校は6月までにオンライン授業をすると言明されたが、大阪の子どもたちのために頑張って頂きたい。しかし我々の経験ではインフラなど相当のハードルがあり、「一朝一夕」に立ち上がるとは思えないがITに関しては相当底力のある公立だから現場の先生方が頑張って吉村知事のご期待に添う活躍をするのではないか。日本の学校は今回のコロナの影響で一挙にICT教育へと進化する問題はその中身と生徒への公平性となる。まさしく教員の腕の見せ所となった。本校の先生方、コロナもであるがこのICT教育との戦いに負けてはならない。覚悟して進めよ!


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