明日の理事会資料が纏まった。後はコピーして必要数を用意するだけである。「5月理事会は決算理事会」であり令和元年度の決算の詳細を評議員会にかけ議論し、ご意見を頂く。その後理事会で評議員の意見を参考にして理事として決議するものである。その後本校の公式サイトに決算内容の概略をアップする。今のところ6月1日を考えている。公的資金(税金)が投入されている公益法人として数年前から「法人の説明責任」として幅広く府民や生徒保護者、受験生保護者等関係ある人々に本校の財務内容を告示することによって評価を頂いているものである。そして所管官庁の私学課に詳細な報告の為に府庁に赴くが、コロナの影響で何時になるのか未だ私学課から通達が来ていない。
理事長として評議員会は議長を務め、理事会を総理するのが仕事である。私は着任以来冒頭の総括報告は誰の手にもかからず、自らの言葉で資料を作り、詳細な報告が必要な時は「別紙」を添付して資料の完成度を高めている。これだけはささやかな誇りである。従って本校の理事会資料を読めば、パンツの中身まで分かるような体裁になっている。公益法人として「隠すようなことは一切ない」からである。そしてこの理事会資料はそのまま職員会議にて私が全教職員に伝達する。これが一連の流れであり、本校で働いている教職員が「一体私の働いている学校はお金持ち、それとも貧乏?」などの杞憂を持って貰いたくない為である。
冒頭の私の報告資料の最初は以下のような文句から始まる。
令和2年5月理事会資料 令和2年5月27日(水)
学校法人 浪速学院 浪速高等学校・中学校
法人経営と校務運営の理事長・学院長 総括報告と提議・審議
世界は未だ「コロナ禍」に見舞われているが、本校では今のところ、生徒も保護者も教職員も感染者は発生していない。しかしながら国や大阪府の要請により「臨時休校」を3月2日から今日まで継続している。生徒への学びの保証の為に4月24日からは「オンライン授業」を始め、5月11日からは学年単位で「分散登校」を開始し、ようやく6月15日から正常授業、学校行事や部活動が可能となった。未だかって経験したことのない事態であったが、今回を契機にして「With Corona」の考えで「新しい学校」を目指して進化していかねばならない。従来から進めて来た最新鋭の「ICT教育の環境整備」が一挙に他校に先駆けて実現させたが、新しい入試広報活動や9月入学など迫りくる課題は多い。
(以下詳細な決算報告と続く)
今日は高校1年生の登校日であった。正門付近で私は生徒を迎えた。中学1年生については毎週の登校を止めた。オンライン授業優先である。しかし分散登校であるが本校の生徒は正門をくぐり、神社前の鳥居のある場所でちゃんと立ち止まって「一礼」をする光景は見事である。わずか数回の登校であるが「郷に入れば郷に従う」でもないのだろうが学校の創立の精神と教えを既に完全に身に付けているのに感動するばかりである。このように本校は「良い生徒」ばかりである。