2020年5月23日土曜日

コロナとの共存

現在の「コロナ騒動(不謹慎?)」を想う時、私はあの「2000年問題」を思い出す。このような感じを持つのは私だけだろうか?2000年問題とは西暦2000年になるとコンピュータが誤作動する可能性があるとされた世界的問題で、「ミレニアム問題」とも言われた。西暦2000年であることをコンピュータが正常に認識できなくなるという問題が主に取り上げられ、それが拡張されてマスコミも連日「世の終わり」と大騒ぎしたものだった。しかし結局何も発生しなく、それ以後誰もこのことに言及しなくなった。現在のコロナ禍とは違うが人間、特に日本人はこういう事態を殊更大きく受け止め大騒ぎする国民性があるのかとついつい思ってしまう。根が真面目な国民性が背景にある。


遂に大阪も自粛要請が解除され、「コロナとの共存」体制に入っていった。コロナウイルスは目には見えないが未だ「そこかしこに存在」しており、大きなコストを払って経済活動を休止した2か月間の効果が確認されたので「3密防止、手洗い、うがい、マスクなど自己防衛」を図りながら社会経済活動を再開すると政府は判断し大阪府も出口戦略を明確にして府内の私立学校にも学校再開の通達を出した。今私の手元にある。本校はその要請に従って一部私の責任で中身を上乗せして学校を再開する準備に入った。5月31日までは臨時休業の継続、6月1日から6日まではクラスを二分割し通学の混雑を避けて9時授業開始、高1と高2は45分授業で4コマ、高3は大学受験もあるから6コマだ。



6月8日から13日(土)までは一日ごとの分散登校と2クラス展開だが、コマ数は全学年6コマに拡大。ここまでは登校日以外は「オンライン授業」で生徒を追い込む。あくまで通常の学校の状態を慣れて貰わないといけない。又部活動は全面禁止とした。そして「晴れて6月15日(月)学校は全面的・本格的再開」とし50分の通常授業、学校行事や部活動も再開する。コロナとの共存であるから徹底した考えられる限りの防疫体制を踏んで行っていく。特に重要となるのが「生徒・教職員の体調異常を発見した時のマニュアル」だが、これも整備し、保健室も準備万端だ。あとは「幸運を祈るのみ」である。

学校の再開の予定は目途がついたが「問題は来年度入試」である。コロナで来年入学者が減りましたというわけにはいかない。しかし「私学展」も中止となり塾訪問なども出来ず焦りは少なからずあったが、ようやく来年度入試に向けて始動できる。入試広報部が2021年度版の学校案内の表紙に使う絵の候補を持ってきたので3種類から私は一つを選択した。「まず浪速中学校入試」から始まる。6月20日に「クラブ体験会」、6月27日には「オープンスクール」を組み広報活動に入っていくことになる。今年は137人、4クラスと画期的な成果があったのでこの勢いを持って入試広報部は頑張ってくれるだろう。「徹底して生徒の面倒を見る学校、誠実な学校」がキーワードだ。




身辺が忙しくなった。来週27日には「理事会・評議員会」があり、そこで私は理事・評議員に「令和元年決算」を報告しなければならない。まさにこれは理事長たる私の最大の責務で決算内容によっては責任問題となってくる。今一生懸命になって元資料を眺め、自分の言葉で報告する資料を作成しているところである。私にとって文章を纏め、資料を作るほど楽しいことはない。コロナで自粛するより忙しいほうが私には合っているのか、学校が再開され、日常が戻ってくると思うと何故か身体の調子が良い。「血が騒ぐ」のであろうか!間違いなく「血流が改善」していることが分かるのだ。私には閉じこもりの自粛は似合わない。戦場に出て戦うのが向いている。