新型コロナの影響で私学課もお忙しいのか日程は定まっていないが最後の作業は補助金を頂いている大阪府私学課への公式報告で、これが終われば「すべてが一件落着」である。コロナの影響で学校は大変なことになっているが、令和2年度も頑張って行こうと気合を入れ直した。「手前味噌」で、理事長がごちゃごちゃ自慢話を書いても詮無いから公認会計士が全理事、評議員の前に立ち、以下のような「講評」を述べられた、これですべてが分かる。
監査報告(理事会)令和2年5月27日
公認会計士の〇〇です。いつもお世話になっております。
まず、監査の結果、令和元年度の学校法人浪速学院様の計算書類は適正である旨をご報告申し上げます。
令和最初の元年度決算も好調な滑り出しの内容になっています。
まず、財務面では「長期借入金返済引当特定資産」を16億円積立て、借入金残高と同額になっており、実質借入金ゼロになっています。毎年4億円ずつ4年間で16億円を積立てるだけでも至難の業ですが、ましてや毎年数億円の設備投資を自己資金で投資しながらの積立となると神業と言わざるを得ません。
この積立を可能にした源は、浪速学院の収益力の高さにあります。収益力を計る指標に「経常収支差額比率」があります。浪速学院は〇〇%台ですが、全国平均は1.4%です。マイナスの学校も沢山あります。この驚異的な収益力の高さが浪速改革を可能にした、逆に浪速改革により驚異の収益力になったのかも知れません。
この収益力を生み出した重要な要素は、人件費のコントロールにあります。浪速学院の人件費比率は〇〇%と極めて低く、全国平均は64%であります。〇〇%も人件費が低くコントロールされているから教職員さんの給与水準が低いかと言うと決して低くはないと思われます。この人件費比率の低さは人事政策の賜物です。
木村理事長様が13年前に浪速学院に就任されて最初に手掛けたことは、人事制度の改革でした。就業規則を改定し年間変形労働制を採用し、人材育成・人事評価システムを導入し頑張る教職員への支援を行い、教育環境の整備・充実を進めながら浪速教育の中味を改革しました。この地道な人事政策が功を奏して、少数精鋭で、高収益力の経営体質になっています。
教育環境の整備では、最新鋭の「ICT教育の環境整備」が今回のコロナ感染防止対策に効果を上げています。
今まで「教育環境の整備・充実」路線でやって来られ、ここ13年間で生徒数や収入規模は2倍になりました。今後もこの路線を維持され、「高天原スポーツキャンパス」や「浪速アリーナ」等、将来の為に投資することによって、経営の土台を盤石にされ発展されんことをご祈念申し上げて、報告といたします。