「憤懣」と言う言葉があるが、これはいきどおりもだえること、腹が立っていらいらすること等の表現であり、「憤懣やり方なし」という具合に使う。実は昨日以来一部の教員にこの憤懣が募って仕方がない。もう年なのだから「怒るのも控えて」と思っており、数日間は「気の鎮まる期間」を持つようにしているが「放置したら組織の為にはならない!」と考え、昨日具体的な行動に移した。「まあ、ええよ、仕方がない。今度から気を付けてね」と笑って済ます訳にはいかないのだ。4月13日から末までの間、約2週間強、本校で初めて導入した「在宅勤務期間」の事であるが、この間一部の教員がトップの指示に対してどのように過ごしたのか疑義があって動いたのである。
何回も何回も何十回となく職員会議の席で、又このブログで私はICT教育の導入を明言し在宅勤務期間中に「グーグル教育認定者レベル1」のトレーニングを受けるように指示を出した。これを受けて、見事に13あるユニットを受講しほぼ40%の教員が資格を有した。ところがだ!何と14人の教員はゼロか1ユニットだけである。全く理解できない所業であり昨日は見事に収めた教員には些少であるが褒賞の品物を用意し顕彰した。駄目なグループには厳しく一人一人その理由を問いただした。2ユニットとか3とかあるが、これらはやろうとする意志があるがゼロや1の教員にはその意思がないと私は判断した。あれこれ弁解していたが受け入れがたく今朝ほど「詳細な在宅勤務の履歴」を出すようにし教頭を通じて指示をした。トップの指示に対するこの所業は許されないと知るべしである。
教員はこのコロナ禍の中で1円も給料は下がらず、目の前の生徒もおらず、一般のサラリーマンのように売り上げのノルマなどもなくいわば「甘い職業」だと誤解を招かない為にも「自己啓発」「自己開発」は教員の宿命的な自主的研修であろう。教員には学校のクロムブックを貸し出した。その配慮として私は「在宅勤務」を導入したが、今、最も課題としているオンライン授業や学校でのICT教育の実践の為にグーグルの教育トレーニングほど重要なものはない。6月からは高校も全学年でグーグルのクロムブックを導入し展開していく最中にこの在宅勤務期間中のトレーニングは「親心」による配慮だった。
10時から15時まで在宅勤務期間中は自分の部屋に閉じこもって頑張って貰わないと駄目だろう。給料を貰いながら在宅を静養の時間やスーパーに野菜を買いに行ったり、ホームセンターに古くなったまな板を買いに勤務時間中に若し行ったとしたらそれは困る。大体管理職からして考えが甘いからこの事態を招いた。時間的余裕を与えれば人間は先延ばしするのは生徒を見て知っているだろう。中高生徒全員にクロムブックを持たせるために6000万円を投じて6月には揃うのに8月までに取れば良いなどのミスリードは組織を崩壊させる。ちゃんと取得した40%の優れた教員に申し訳ない。このままでは私は引退出来ない。このような事が続けばこの学校はすぐに駄目になってしまうだろう。