タイトルは高校3年生への特別講話「9月大学入学への動きと対応について生徒諸君に望むこと」とした。冒頭コロナの現状から入っていき「9月入学」の話へと展開した。その要旨は昨日時点で米国ジョンズホプキンス大学統計によればコロナ死者全世界 感染者440万人 死者30万人 多い国は米国8.6万人/142万人 ロシア26万人 英国、スペイン、イタリア、ブラジル、ドイツ、トルコ、フランス、イラン(11.6)と続き日本は感染者17000人 死者 742人 と圧倒的に少ないことを話した。
そして「臨時休校」につなぎ、始業式もなく今日まで来て、様々な学校行事が中止、縮小され特に3年生への影響が大なることに「胸が痛む」と話した。そして今日のメインの話の「9月入学」と展開した。前からあった話がどうも今回は現実味があり世界標準であることとつなぎ、今回は「小・中・高・大と同時に9月入学、新学期」とする話しだと述べた。勿論まだ検討の段階で今後まだ紆余曲折があり、制度的、財政問題が極めて大きいことも付け加えた。例えば政府の試算では伸びる4月から8月までで小中高で2.5兆円 大学生1.4兆円の財政的負担がある。
しかしそのような中でも「高校3年生17か月とする案」が出てきている。即ち現高校3年生は「今年度は17か月高校生案」が登場し、学校に所属する形である。すなわち8月卒業、9月大学入学との話だが背景には学力不安問題等への対応とこの際世界標準が結びついた。この為、例年9月から12月に行われてきた大学のAO・推薦入試は21年2月から3月頃?に延期され年明けの恒例行事である「大学入学共通テスト」も春以降に延期、それが何時かまだ何も分からないし、理事長にも分からないと話した。どうも政府筋においては今回は本気度が高そうな気がすると言及し当然現場サイドは不安を抱え反対論も当然ある。今後が予測できない状態である。
大きな問題は小学校1年生であり義務教育の開始時期が7歳と5か月となり世界的にも異例の遅さとなり、又法改正の必要があること、又小6、中3、高3以外は複数年度で履修しても構わないが、これらの学年は工夫して年度内で履修が終えるように配慮 夏休み、冬休みの短縮、土曜日や早朝講習などを考えて欲しいと文部科学省は言っていると。又一コマを50分から45分や40分にしてコマ数を増やすなど工夫が必要かも知れないと話した。実は本校では今検討しているが高校3年生だけに「日曜授業」を数コマ考えているところである。
しかしながら、いずれにしても生徒諸君は従来通り「3月卒業」「4月大学入学」で取り組むことを強調した。ゆめゆめ受験対応が長く取れるなどは思ってはいけない。それは大学側の動向が全く見えてきていないし、前述したように大きな制度的、費用的問題があり、反対論も根強いから、今回実現できるかどうか分からない。このような不明な事に左右されず、今は「現状で最善を尽くす」しかないと繰り返し話した。そして最後は「心配するな!今を一生懸命に生きよ!努力せよ!」と言い、「学校は君たちの味方であり最大限のサポートをする!目標に向かって今こそ力を出せ!」と述べた。最後に担任や学年団の先生方に「徹底的に3年生の面倒を見よ!」と強調して15分間の話を終えたのである。