遂に授業が始まった。待ちに待った時の到来である。今までの「オンライン授業」は効果はあるものの、正式な授業ではなく、「単位への組み入れ」は出来ない、いわば「フォローアップ授業みたいな」ものであったが、今日からは単位に関係する正式な授業となる。今日は高・中ともにA,Bの2グループに分けてまずAグループの登校である。「3密」の防止の為で朝のラッシュアワーを避ける為に授業開始も9時にした。高・中の1.2年生は午前中4コマだが、高3は大学受験もあるから6コマとした。中学も同じようなものだ。しかしこれも来週からは全学年6コマに拡大する。要は徐々に戦線を拡大して、やりながら「ニュー・ノーマル」を模索していく。私は授業の様子を観察するため教室を巡回した。教員も生徒も張り切っており、良い雰囲気であった。
又今日は前にも書いたが令和元年の法人会計の決算の概略を「ホームページ上にアップ」した。タイトルは「財務状況」である。同時に本校の内外の有識者にお願いした「授業評価」も合わせて公開した。これも中身は「激賞に近いもの」であり、お金も教育の中身も評価された。しかし我々は増長することなく足元を固めて一歩づつ前に進んでまいる所存である。ホームページにアップした中身の勘所は「本校は実質無借金で、保有資産の多い私立学校」だという事に尽きる。先の理事会における私の資料は下記のように記述し報告した。今日の校務運営委員会で私は出席した幹部教員にこれらを伝え、共に喜んだのである。
①令和最初の元年度決算も素晴らしい内容で有終の美を飾った。平成19年4月に始まった浪速改革着手時には「累損額が1635百万円」あったが、6年間の血の滲む努力により24年度決算で「累損一掃」を果たした。その後平成25、26、27、28、29、30年度、令和元年と7年連続で好調決算を維持した。なった。下表に示す学校会計の重要数値が全てを物語る。
②新校舎建設資金の一部として融資して頂いた私学共済事業団への支払いは28年度から開始され、今年度も元利約1.8億円の支払いとは別に4億円を将来の支払い原資として「長期借入金返済引当特定資産」に組み入れることが出来た。この累計額は16億円となり、何時でも返済可能な状態となった。内部留保として4年で16億円積み増すことが出来たことは画期的であり、財務内容の素晴らしさを物語っている。
③その上で令和元年度は、「多聞果樹園・農園」「多聞楽舎」の土地購入や改造費、「美原スポーツキャンパス」の初期支払い分などを自己資金で2.5億円を支払い、翌年度繰り越し支払い資金として3.2億円計上出来た。
④「正味資産」は28年度で102.8億円と初めて100億円の大台を突破したが、29年度は109.8億円、30年度は115.7億円となり元年は遂に120.9億円の大台になり、名実ともに「裕福な資産家私立学校」となったと言える。これらは依然として高い帰属収入(売り上げに相当:歴代2位の2490百万円)と、少数精鋭、合理的経営がもたらした成果であると言える。