2021年10月12日火曜日

市内体操教室「アインス」代表の冨岡先生来校

 本日は嬉しいご来客があった。市内で「アインス体操教室」を複数校経営されている冨岡直彦代表である。体操とはその言葉の通り、体を操るスポーツで、体操を繰り返し練習することは技術習得だけでなく、自分を見つめ、自分をコントロールすることにつながるから人気の高いスポーツである。市内では多くの教室やスクールがあるが最近では乳幼児期の子どもから成長過程の日常生活に役立つ基礎的な運動感覚を身につけ、その後の可能性を広げるプログラムも多いとか。冨岡さんは清風高校から日体大に進み、多くの輝かしい戦歴をお持ちである。明るく、話しやすい人柄であり、父上の創設された教室を継がれたスクールの代表である。体操操競技発祥の国であるドイツのEINS(アインス)とはそのドイツ語で「一番、最上級」といった意味をもつ。


 
私は今から2年前に冨岡さんにお会いし一目でこの人物を見抜いた。礼儀正しく品格があり、間違いのない人物である。私は即刻アインスさんとコラボし、体操部を創った。縁結びの神様は本校教諭のS先生である。日本の男子体操界の中枢の一角は今まで何人ものオリンピックメダリストを輩出した男子校の清風高校であるがお二人とも清風体操部の卒業生である。しかし当時女生徒の体操部の受け入れ先は相対的に少なく、日本の「伝統スポーツ」とも言うべき体操競技を通じての人間教育を進めると言うアインスさんの哲学にぴったりと私の教育方針が一致し、創部した。この2年、コロナに見舞われながらも、生徒を送って頂き、入賞圏内に入って来た。着実に進歩しているのである。アインスさんは体操の技術を教え、本校では競技を続けながら勉強もしっかりと教えるのである。
 

本日も来年の中学1年生の入学希望者のリスト提示があった。何と冨岡代表のご長男が浪速中学校への入学希望であり、その他輝くような戦歴を誇る4人の小学校6年生が入学試験を受けてくれると言う。今このようにして徐々に体操部の形が出来て来たのは一重に冨岡代表とS教諭のお陰であるが、来年も一挙に才能ある小学校6年生が5人も入学して呉れれば間違いなく本校体操部は認知され注目されることは間違いないだろう。今日の会談を通じて私は重要な決断をしなければならないと思った。


 
「高天原スポーツキャンパス」において現在建設中の「ゴルフ練習場」の次に「高天原アリーナ」を建設することは既に理事会でも決議されており、堺市との協議も順調に進んでいる。問題は「何時着工するか?」である。現在の西館建て替えの時はこのアリーナは「体操」「卓球」「バドミントン」「バレーボール」「バスケットボール」の5種目のクラブ活動の一時的拠点として考えており2階建ての丸屋根のドーム型のアリーナである。完成後の暁は「アインス」さんに委託しこの場所で近隣の乳幼児や小学生、中学生の体操教室を展開して頂ければ結構だと考えている。特定の企業に便利さを供給するのではなく、あくまで教育機関としてタイアップ、コラボレーションのフォーメイションの検討を私学課にも相談し図っていきたいと考えているのだ。私立学校の広い意味での「社会貢献」「地域との結びつき」である。