2021年10月2日土曜日

専任職員の採用 内に秘めたるパワー

 昨日の採用人事発令は2名であったが、たまたま二人とも女性。一人目の方は昨日のアラウンドにて書いたように専門は数学科、中高大と私立一本、大学新卒で本校に来てくれたお人である。本日紹介するのは事務室勤務で前職は銀行勤務のお方である。私は人の採用に関して「多様性」を重んじている。大学新卒の人を採用し育てて行くのは今や公益法人の学校と言う組織では社会的責務であると考えているから一定人数は新卒だ。しかし、同時に学校で働く教職員には「民間経験のある人材」「他校での勤務経験」も大きな効果を生む。私自身が民間企業出身である。様々な経験を有し視野の広い人材は組織を活性化し、職場風土が人を育てる。今回専任職員として採用したTさんもそのような高いポテンシャルを有した有為な女性である。理事長として、素晴らしい人を採用できた喜びは格別なものがある。この人の書いた文章を読んでみよ。「文章から飛び出てくるパワー」が凄いではないか。ここが民間経験のなせる技である。


 

“一所懸命、一生懸命、そして一校懸命に”          事務室  〇〇 〇 

今年度の理事長先生のAroundにおいて、427日「一所懸命一校懸命」、512日「学校会計と公認会計士」、830日「物事は徹底してやる、それが私の生き方」の3つがとても印象に残りました。その内の1つ、「一所懸命一校懸命」は特に多く感じる所があり、その中の三点を書かせて頂きます。 

まず一点目は、タイトル“「一所懸命…一校懸命」”についてです。私は生きていく上で、何事も一所懸命取り組み、その姿勢を継続する事を心掛けています。高校までは水泳を15年間続け、目標としていた近畿大会に出場しました。大学では女子ソフトボール部を創部し、技術向上に励みました。社会人になってからは、ノルマに追われる日々で自分を見失いそうになった事もありましたが、今まで積み上げてきた経験を信じ、突き進んできました。一所懸命取り組む事で必ず成果が得られる保証はありませんが、その過程で培った努力や、身につけた能力は裏切らないと自信を持って言えます。そして、常に前向きで、努力する事を怠らない姿勢は必ず誰かが見ていて、それを見ている人にも良い影響を与える事が出来ると私は思います。大学時代、女子ソフトボール部を創部し、全くの初心者は私だけで、他の経験者と同じように出来る訳もなく、ひたすら人一倍練習の日々に明け暮れました。そんな私を見た後輩から「いつも誰よりも頑張られている姿に刺激を受けました。私ももっと上を目指して頑張ります!」と言われた事がありました。自分の一所懸命が誰かに繋がると信じて、これからも自分に出来る事を真摯に取り組んでいきたいと改めて思いました。 

次に二点目は、“「一所懸命」という言葉がある。同じような意味で「一生懸命」もある。「一所懸命」は命懸けで取り組むこと、「一生懸命」はものごとを命懸けでする様子”についてです。仰る通り、『一所懸命』と『一生懸命』は似ているようで、確かにニュアンスが少し違う言葉であり、これを読ませて頂いた時、私が入社後半年を過ぎた頃に上司に言われた言葉を思い出しました。

“「あなたの事を「信頼」はしているけど、「信用」はしていないから。」”という言葉です。『信頼』とは、信じて頼りにすること、頼りになると信じること。『信用』とはそれまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。この言葉の意味をすぐに理解出来なかった当時の私は大変落ち込みました。しかしこれをきっかけに、信用されていないという事は今の自分に何が足りないのか・何を必要とされているのかを考えるようになりました。それからは先輩社員に同行訪問をお願いしたり、窓口に目立つような商品案内を作成したりなど、新たに挑戦する事が増えました。それまでは与えられた仕事をこなす事に精一杯でしたが、信用される人材になりたいという一心から、仕事への取組み方が変わりました。現在は、また一からのスタートとなり、知識・経験を積み上げている最中です。これを怠ることなく、専任職員になった際には、自ら考え行動し、信頼・信用される人材になっていきたいと思います。 

最後に三点目は、“「徹底して自己を振り返ること。己を知ること。自己の人間性・能力・努力・辛抱・自己啓発・資格取得等々。一生懸命にやってきたか?」”についてです。現在私は会計として、決算書類の作成、土地・建物・備品等の管理などを担当しております。初めは戸惑う事も多かったのですが、徐々に理解も深まってきました。ここから更に成長するためには、事務職員としてのより一層の知識を身につける事が必要だと感じています。今後は、保護者の方からのご質問が多い授業料や補助金の事などにも幅広く理解を深めていければと思います。そして、専任職員になるという事は、自己を常に見つめ、浪速学院を支えていく責任感のある人材であること、人間性の優れている人材であることだと考えます。今の自分にはまだまだ足りない部分が多いですが、浪速学院の一員として教職員の方々、生徒達に必要とされる事務職員を目指すとともに、今自分が持っている能力を更に伸ばしていけるようにしていきたいと思います。 

また、浪速学院開校100周年に向けて、日々の努力を怠ることなく、一所懸命、一校懸命の精神を持って、日々の業務に励みたいと思います。これまでの理事長先生のAroundを読ませて頂いて最も感じる事は、この浪速学院をより一層発展させていきたい思いの強さです。そして全てに全力で、常に一生懸命である所です。私が浪速学院へ来てから2年半の間に、多聞果樹園の開園、Kフィールドの竣工、ICT機器の完備等、生徒たちがこの学校で学びたいと思う施設や環境が確実に整ってきています。全てにおいて理事長先生の浪速学院と生徒を思う気持ちが細部にまで具現化されており、Aroundを読ませて頂いているとその情熱が心に伝わってきます。私は事務職員として、その情熱を自身の仕事に反映すべく、ミスのない事務処理を日々心がけています。時にはつまずくこともありますが、周りの方に助けて頂き、前進する事が出来ています。ここから更なる進化をする為に、一生懸命さを忘れず、新たな事に臆することなくチャレンジしていく事、今まで積み上げてきた経験を信じ、何事も熱意を持って取り組む事が出来る人間になりたいと思います。