お陰様で学校は順調に進んでいる。高校生徒のワクチン接種も既に接種率が52%になっている。学校は基本的に直接関与していないが保護者の関心の高さが伺える。国民の接種率が70%を超えているから集団免疫というのか感染者は激減している。このまま推移すれば第6波は無いのではないかという楽観的希望を有しているが先のことはサッパリわからない。ただやるべきことを着実にしていく毎日である。9月3日の「大阪880万人避難訓練」が台風の影響で中止されたことが気になっていたが、広い校舎群で生徒には自身の退避通路を確認させる必要があると高校長の判断で学年別であるが本日6限目に実施した。不測の事態に備えることを教えることは重要な事である。その集まった3年生を卒業アルバムに使うと言ってドローンを飛ばして写真を撮るという。学年主任が呼びに来たので私もその中に加わった。この学年は私が入学を許可した最後の学年であり、これで一区切りの思いが湧いてきた。
授業そのものは素晴らしかった。一言で言えば生徒に親切である。「分からせよう、今日はこれだけは覚え込ませたい」との気持ちが随所に出ていた。題材も授業の進め方もよくよく考え設計されていた。授業の90%は英語、10%はわざと日本語を残したハイブリッドの授業だった。これで良い。後は50分授業の振幅の取り方だと思う。同じ周波数の授業から起伏に富んだ展開で求心力を高めるのが理想であるがまだ新卒で3年目、今後に大いに期待致したいと思う。後刻私の部屋で様々な視点で言葉をかけた。
私は若い時にニューヨーク勤務の経験があり、今でも和製イングリッシュ、これを私は「ジャングリッシュ」と呼んでいるのだが、下手でも英語は使える。従い日本の英語教育の限界を肌身で感じて知っている。それゆえに私のテリトリーでは英語教師にTOEIC,TOEFLなどの「資格認定とICTを重要視」しているのである。もう古いタイプの英語教師は本校には要らない。英語教師だけではない。昔のセンター試験、今の大学入学共通テストのような、日本全国の高校生の平均点が60点の基礎的な問題が解けないような数学、国語、理科、社会の先生と言われるような人がまかり通っている学校は変だ!少なくとも本校には要らない。ワクチンではないがメリットがデメリットを上回ると弁護する向きもあろうが「教科を教えるのが学校」であり、幾ら真面目だろうとも、イケメンだろうとも部活動指導が凄いと言っても私はご免被る。