2021年10月16日土曜日

令和4年度入試 第1回浪速中学校プレテスト

 遂に本格的な「入試シーズン」の到来である。今日は「2022年度入試(令和4年度)浪速中学校第1回目のプレテストの日」であった。浪速中学校に興味関心があり学校が設定している本番入試の「模擬試験」を受けてみたいと意欲的な小学校6年生とその保護者が大勢登校して来られた。この日が来ると「ああ、始まったなー!」と思う。今日から年末まで通常の授業を同時並行で行いながら入試、入試、入試の日々が続く。例えば2週間後の「30日は高校の第一回目の入試説明会」がある。本学院は高校と併設の中学校があるから高校だけの私立に比べ2倍の業務量が必要であり、その分多忙を極めるし神経を使うが我々は中学、高校と保有していることを有る面、誇りにしている。

 


プレテストの参加者の数は来年1月の本番の入学試験の受験者に直結するので極めて重要な数値であるが本日の参加者は昨年を大幅に上回り、歴代2位の数値となった。私は「ほっと」安堵しているのである。入試作業は入試広報部だけではなくて中学校の教職員とコラボして進行する。受験生対応は中学校の教職員が行い、国語、算数、社会と理科の内から選択で1科目の合計3科目でいわば1月の本番に向けた模擬試験が行われる。これがプレテストである。これと同時並行で保護者対応には「入試説明会」として入試広報部の企画で行われる。私の出番は無いが、全ての責任を負っており、久し振りに朝のキックオフから一連のプレゼンを全て観察した。

 



感想は、一言、「グレイト!スーパー!ワンダフル!」と誉めざるを得ない。手前味噌と言われても、N浪速中学校長、6名の生徒によるプレゼン、N中学教頭、Y入試広報部副部長と進んだのだがいずれも見事であった。生徒のプレゼンテーションは何時も目玉であり、今回もクロムブックを手に持ちインタビュー形式で自分たちの学校をPRするところは保護者の心に突き刺さっていったと思う。拍手が鳴り止まなかった。それにしても校長も、教頭も副部長もそれぞれに「味があって」大変良かった。「話ぶり」はその人の全てが出る。校長、教頭、副部長共に今日は迫力があった。これが良い。中でも校長先生の冒頭プレゼンだ。関西弁特有の優しい感じの、口語体というか「語り掛けるような口調」は私のような関東的な「スパッ」とした舌鋒鋭い?、弁舌爽やか風?とは全然違い、この点が大変に印象深かった。先生の持つ誠実さの中に迫力が加わると千人力だ。 


「取らぬ狸の皮算用」と言う言葉がある。「算用」とは、金銭など数や量を計算することで「勘定」の意味だが、まだ狸を捕らえていないうちから、狸が手に入るものと決め付け、狸の皮がどれくらい取れ、その皮がいくらで売れるか儲けの計算をすることから、このような表現が生まれたとある。受験生を決して狸に例える訳ではないが我々の置かれた立場からすればオープンキャンパスやプレテスト、入試説明会への参加者の数が来年度の入学者数値に大きく影響するから「多かった、少なかった」と一喜一憂することはあり、これだけは何年もやって来たが、未だに変わりない。多ければ嬉しく、少なければ些か落ち込むのだ。取らぬ狸の皮算用は体に悪いが、私の立場では来年度設備投資の経営判断の為にせざるを得ないのである。

 今日から高校は2学期の中間試験が始まり、中高別々にそれぞれが重要な仕事をしている。それにしても本校の新校舎、西館ホール、中央館ホール、中央館8階の視聴覚ホールは大きな戦力だ。理事長にとって造った校舎が極めて有効に活用されている光景を見ることほど嬉しいことはない。そして敷地内はフリーWi-Fiが完備されている。このようなICTが完備されている学校は日本一かも知れないと、一人ほくそ笑んでいる。