2024年2月14日水曜日

令和6年度「年収水準の改定」を発表

 少し遡るが2月5日(月)に臨時職員会議を以って私は「令和6年度から年間の賞与・一時金をアップ」することを全教職員に発表した。今まで「年間月例給与の4カ月+定額10万円(下期のみ)」の支給を「5か月+10万円」とする。従って「夏7月は2.5カ月、冬12月は2.5カ月+10万円」となる。「相当な年収水準の改定」である。背景は開校100周年を見事にやりきり、良く頑張ってくれた教職員への慰労と感謝の気持ちである。正直、まだ建設途中の新浪速中学校棟の建設資金充当は外部融資を考えており資金に余裕はないが諸物価の値上がり等による生活資金の事や他の私立との比較を考えれば今しかないと判断した。3月の理事会で最終決定するが迅速な法人の意思表明は教職員に先行きへの喜びに繋がり、元気を出して貰えると考えたのである。 

「一時金」と「賞与(ボーナス)」という言葉は明確に区別しなければならない。全く意味が違うからで、まず賞与であるが、これは業績などに応じて与えられる特別手当である。次に一時金は、生活のための出費がかさむ夏と冬に生活保障のために支払われるもので、生活保障一時金とも言える。所謂、生計費であるが、本来、毎月の給料で支払われるほうが、良いとう考えも勤労者にはあると思うが、慣例的に夏と冬の年2回支払われることが日本では多いと思う。賞与と一時金の明確な区分けは難しいだけに要は「経営の業績維持向上がポイント」となることは当然である。生徒数が減少し、経営が維持できなくなると当然、賞与・一時金は下がることになる。下期の9月からは「学校5日制と教職員変則週休2日制」も始まる。年収も上がり気分新たに先生方には頑張って頂きたいと思う。 

所謂「ベア(ベースアップ)」は考えていない。学校は大ヒット製品の登場とか飛躍的な業績向上はないからで、学校は完全に「年功序列型」である。従って学歴別,年功別基本賃金表の改定は考えていない。その代わり「定昇」については今までも実施してきたし、今後とも必ず行う。1年経てば例外なく賃金は上がる。ベテランになればなるほど熟練の良い先生になって頂くことが約束事であり、その為の「定期昇給」である。我々は1年間仕事をすることで、1年分の仕事の熟練度が上がる筈であり、それを期待して未だに学校には年功序列の賃金表があるのである。歳を取って勉強する意欲も無く、ICTが不得手で凡そ熟練、卓越した教師とは言い難いような先生が高い給料を取り、ICTを駆使し生徒の為に走り回っている若い先生との給与差が大きいのはその内に議論を呼ぶだろう。「教師は生涯学習の職業」だと思う。