今日は海外から重要なお客様をお迎えした。「フリッピン政府の文部省の教育関係の方々」である。その数10人、それに日比グローバル文化交流協会の代表理事を含めた2人が加わり、総勢12名の大訪問団であった。このミッションの団長さんはフィリッピン文部省の高中小を統括する若い行政マンであった。今や本校ではこのような海外のお客様をお迎えする時は「正門に日本、フィリッピンの国旗」を掲げ、トップの私が自ら車寄せまで出て出迎える。偉そうに部屋に最後に入って来て挨拶するなどは「もってのほか」である。このようにすれば、大体その後は上手く行く。とにかく何事も出会いの最初が肝心である。自慢話ではないが国際経験豊富な私が言う事に間違いはない。これが「国際礼儀」である。
今回も「歓迎のサイネージ」で歓迎の意を具体的に形にしたら、何とまぁ、そのお喜びようは尋常ではなかった。記念写真となった。又ミーティングのテーブルにも両国国旗を置き、それぞれの名前を書いたプレートを用意する。これが形である。加えて昼食時であればここは日本だから「和風」的なランチをお出しする。これが公的な国際マナーの代表的な形で今や本校では私が言わなくてもそのようにしている。勿論お土産も用意して今回は100周年記念の焼酎を皆さんにプレゼントした。安価なもので記念品だから問題にはならない。
今回の訪日の目的は日本の中学校教育の視察で、本校で求められたのは「道徳教育」と「数学教育」の授業見学であった。最初のセッションで私からフィリッピンのパーペチュアル大学との連携や英語研修に高校生を貴国に派遣していることなどを説明し、その後学校概要について話した。生徒数が3000人になるとかさらりと自慢話も織り交ぜながらね。国際関係で遠慮などしていては勝負に負ける。全校生徒がタブレット端末を持ち、何処でもインターネットにフリーWi-FiでアクセスできるICT教育の先進校だとか、説明したら大いに関心を寄せてきた。とにかく私の仕事は学校をPRしなければならない。これが彼らの帰国報告になるだろう。
そして今回の目玉は西田中学校校長が英語を使って浪速中学校の概要説明を行ったことである。これが受けて「拍手喝采」だった。西田校長は数学の先生であるから英語はそうは得意ではないが、私が事前に仕組み、ペーパーを用意させ、それを校長自らが自分の声で読み上げたのである。ここが受けたのである。間違いなく中学校長の誠意が届いたと思う。これがお客様をお迎えするやり方である。来客があると少々疲れると言われる人が居るが、私などお客さ様が来られると逆に疲れが吹っ飛ぶ。「朋あり、遠方より来たる、又楽しからずや」だ。これを即興に英訳してお別れの言葉にしたのである。