2024年2月8日木曜日

高校入試 二日前!

 本法人の筆頭理事であるM先生が興奮したお声で電話をして来られた。「理事長、今朝の新聞を見ましたが、凄いですね。おめでとうございます!」と言われた。今朝の朝刊各紙は2月5日時点での大阪私立中学校高等学校連合会の公式発表である二日後の10日に控えた私立高校入試の出願状況を各校別に専願、併願別に詳細に報じている。これを見たM理事は自ら計算器を持ってカウントして「浪速高校が出願総数でトップ、専願数で2位」と言う数値に驚いておられるのだ。確かに応募総数は昨年から12%も増えており、「順位も昨年の2位から1位」に躍り出ているのだから驚かれるのも無理はない。内、専願数値は対前年伸び率で35%も伸び、726人となっている。これに内部生が118人加わるから総専願数は844人となる。恐ろしい数値である。かってこのような事は無かった。 

しかし専願数が増えている学校は本校のみではなくて95校中、何と65校だから間違いなく、大阪府の施策である「高校授業料完全無償化」がもたらした結果で吉村知事も今朝の新聞でほくそ笑んでおられるであろう。しかし私立高校の着目点は併願出願数値でもあり、専願数値が伸びた分、当然併願数値は下がると考えるべきである。ところが本校は専願も併願も増えており、特に併願では上位20校の中で特別な高校を除けば併願も伸びているのは本校のみとデータは示している。これはあくまで想定だが私立併願受験先は公立上位校を目指す生徒が対象とする高校だとしたら本校は進路実績も含めて「実力のある学校」としての評価があり、併願数値も増えているとみて良いのではないかと入試広報部のプロは私に述べた。私もこの見方に賛同しており「名実ともに浪速高校は大人気校」のレッテルを貼られつつあるのかも知れない。

 




2月10日学力試験、11日採点、集計、12日合否判定、発送と緊張する週になった。手抜かりなくやらねばならない。人気の高さに応えなければならない。教職員が総出で対応するが、受験生が多いので本部からの伝令などに当たる在校生の奉仕も昨年よりは増やした。言わばアルバイトである。内部生を含めた新記録となる2410名の受験生に対し、我々は丁寧に誠意を持って対応する。前述したM筆頭理事は「浪速黄金時代の到来ですね!」と言われたが、我々は謙虚に目の前の仕事に一生懸命に取り組んでいくだけだ。頭には「併願数値がどれくらいで一体全体浪速高校の入学者数値だが現時点で言えることは間違いなく昨年の900人を超えるという予想である。昨年が21クラス。果たして今年は22クラスとなるのか?それは3月中旬に成らなければ誰にも分からない。入試広報部は大変良くやってくれたと思う。また彼らが自信を持って行動できたのは校長以下全員が頑張ったから今朝の新聞の数値になった。私は満足し歓喜している。開校101年目も良いスタートが出来そうである。